2010-01-01から1年間の記事一覧
非水の創作活動で、アール・ヌーボーからアール・デコへの転換期としてしばしば取り上げられるのが、このヨーロッパ滞在だが、この旅行で持ち帰ったといわれる300種ともいわれるポスターの全貌はすでに知ることは難しくなっており、この旅行と創作活動を関連…
杉浦非水:装丁、『かたおもひ』(大正3年) 杉浦非水:装丁、『次の一戦』(大正3年) 杉浦非水:装丁、『古今孝子録』(大正3年) 杉浦非水:装丁、『最新大日本地図』(大正3年) 杉浦非水:装丁、『小ゆき』(大正4年) 杉浦非水:装丁、『うき世』(大…
明治期にみられたようなアール・ヌーボーの影響はあまり強くは感じられないように思える。 杉浦非水:装丁、「少年世界」(大正元年) 杉浦非水:装丁、「少年世界」(大正元年) 杉浦非水:装丁、「演藝画報」(大正元年) 杉浦非水:装丁、「百合子」(大…
1912〈明治45〉年、日比谷図書館において開催された杉浦非水の装幀本による「書籍装幀雑誌表紙図案展覧会」 不鮮明な写真だが、よく見ると描かれているモチーフなどの特徴から「三十六年」「ホーム」「三越」等を判読できる。 杉浦非水;装丁、杉浦非水:装…
大貫伸樹:画、「ハロウィン」 大貫伸樹:画、「おでん屋の提灯と瓢箪」 私淑しているのは、佐々木吾郎さんと永山裕子さんだ。二人の書いた水彩画の本を沢山購入して、絵を描く時はいつも傍らに置いて眺めながら描いている。こうして、佐々木吾郎さんの蔭の…
杉浦非水「やへざくら」(『非水百花譜』第1輯) 杉浦非水「ぼたん」(『非水百花譜』第1輯) 非水は「植物本来の生育状態や其習性の観察が本当でなかったら、自然の命は捕まえられたものではない。一局部の写実の綜合は自然への冒瀆であるかれである。」(…
杉浦非水:画、鳥野幸次『四季の趣味』(文友社、大正15年) 杉浦非水:画、鳥野幸次『四季の趣味』(文友社、大正15年) 杉浦非水:画、鳥野幸次『四季の趣味』(文友社、大正15年) 杉浦非水:画、鳥野幸次『四季の趣味』(文友社、大正15年)劇場版 Fate/…
杉浦非水:装画「秋草」(「少年世界」博文館、大正元年9月) この本を購入した時は、この少年は草薮の中に隠れて何をやっているんだろう?といういかがわしい期待を込めて購入した。が、よく見ると、腕に喪章を付けている。本文中には「明治天皇御大喪儀」…
「(非水)は明治30(1897)年5月、誕生祝いを終えて上京、麹町区平河町の岩井禎三(愛媛県出身。日本赤十字副院長を務め、伏見宮家の侍医となる)に身を寄せていたころ、「三棹」と号している。川端玉章先生には、岩井さんの知人で西洋木版画の大家合田清先…
・装丁のパイオニア杉浦非水とアール・ヌーボー ・洋画家たちが美しいさし絵を運んできた ・安さだけではない美しさも備えた円本全集 の3つのテーマで講演することになった。毎回たくさんの本と映像を使って、マニアックで楽しい講演にしたいと思っておりま…
展示の下の部分には、一点ごとに額装した印刷物が見られるが、この辺にも非水の印刷複製物を油絵などの1品制作の芸術品と同じように扱うというような意図が感じられる。 写真1 写真2 「書籍装幀雑誌表紙図案展覧会」於:日比谷図書館階下、1912〈明治45〉年…
杉浦非水:デザイン、「大阪之三越」(大正15年) 杉浦非水:デザイン、「大阪之三越」(大正15年) 杉浦非水:デザイン、「大阪之三越」(昭和2年) 杉浦非水:デザイン、「大阪之三越」(昭和4年)
杉浦非水:デザイン、「三越タイムス」(大正元年) 太い線で輪郭をとる「うどん」様式をみてとることができる。 杉浦非水:デザイン、「三越タイムス」(大正3年) アール・ヌーボーの影響をほとんど見ることは出来ない。 杉浦非水:デザイン、「大阪之三越…
氏のデザインを語る人は、ただちに、欧州装飾美術の新傾向であったアール・ヌーボー様式を引き合いに出すのであるが、そしてまたその様式の洗礼を受けたことはたしかとしても、必ずしもその追従者でなかった。氏のデコラチーブ・トリートメント(単化手法)…
2010.9.28 15:00新宿の空 2010.9.28 15:00新宿の空 私はときどきこの場所にこの風景を眺めるためにだけ行って癒されています。うわ〜、こんな風景が東京にあるなんて……とおもいませんか? 四畳半神話大系 第2巻(初回限定生産版)[Blu-ray]出版社/メーカー: …
杉浦非水:デザイン、「中央新聞週報 ホーム」(1907(明治40)年4月) 杉浦非水:デザイン、「中央新聞週報 ホーム」(1907(明治40)年5月) 杉浦非水:デザイン、「中央新聞週報 ホーム」(1907(明治40)年5月) 杉浦非水:デザイン、「中央新聞週報 ホ…
・装丁のパイオニア杉浦非水とアール・ヌーボー ・洋画家たちが美しいさし絵を運んできた ・安さだけではない美しさも備えた円本全集 の3つのテーマで講演することになった。 毎回たくさんの本と映像を使って、マニアックで楽しい講演にしたいと思っておりま…
資料の処分は、苦痛も伴うが、たまには楽しみもある。今日は、いつ購入したのかさえも覚えていない、写真左:「ユリイカ」(書肆ユリイカ、1958〈昭和33〉年4月号)、写真右:「ユリイカ」(書肆ユリイカ、1959〈昭和34〉年4月号)が出て来た。 表紙のデザイ…
杉浦非水;装丁、「三十六年」1号(明治35年) アール・ヌーボー風にアレンジしたカキツバタの連続模様と、欧風建造物の博覧会会場正門を赤のシルエットを組み合わせてあしらった図案は、斬新で欧風主義の時代の気風にも相まって評判が高かった。 杉浦非水;…
杉浦非水:画、『富士山スケッチ』(金尾文淵堂、明治41年) 杉浦非水:画、『富士山スケッチ』(金尾文淵堂、明治41年) 杉浦非水:画、『富士山スケッチ』(金尾文淵堂、明治41年) 杉浦非水:画、『富士山スケッチ』(金尾文淵堂、明治41年) 富士山の八…
当時の日本画はヨーロッパ近代美術の影響を受け、岡倉天心を中心として新日本画運動がおきており、特に1898年に東京美術学校長を辞任して日本美術院を創設した天心のもとには、横山大観、下村観山、菱田春草など有力な新進作家たちが集っていた。彼らの積極…
・装丁のパイオニア杉浦非水とアール・ヌーボー ・洋画家たちが美しいさし絵を運んできた ・安さだけではない美しさも備えた円本全集 の3つのテーマで講演することになった。 詳しい内容、お申し込みは http://www.syogai.jissen.ac.jp 0120-511-880へ。 77…
新宿・アルタスタジオ前に突如現れた巨大なホタル・綾瀬はるか像。通勤途中におもわず「アッ、ホタルだ!」とばかりに撮影してしまった。あの天然ぶりが何とも愛おしく可愛かったです。
事務所が狭くなってきてしまったので、本棚に入る分だけを残し、はみ出している本は毎週100冊づつ処分することにした。本棚からはみ出している本の方が圧倒的に多いのが問題になっている。100冊を積み重ねるとほぼ身長くらいになる。 リサイクル品収集の日が…
非水は夏目漱石「坊ちゃん」で知られる松山中学を卒業後、1897年に上京し、父の友人である医師・岩井禎三野家に寄宿し、岩井の患者であった西洋木版画家・合田清の紹介で川端玉章の天真画塾に入門した。同年の9月、東京美術学校日本画家選科を受験し役7倍の…
●杉浦翠子は明治37年(1904)4月に19歳で結婚。夫・非水の友人である北原鉄雄を介して北原白秋に、さらに斉藤茂吉に師事。大正5年(1916)、当時、写実主義を掲げ、斉藤茂吉、島木赤彦、中村憲吉、古泉千樫らを擁して歌壇の主流になりつつあったアララギに入…
杉浦非水:画、「みだれ髪かるた」(「明星」の口絵として1904(明治37)年に掲載) 杉浦非水:装丁、小酒井不木『三面座談』(京文社、大正14年) ヨーロッパ旅行から帰国して間もなく制作された装丁で、関東大震災前の作品にはないシャープで繊細で洗練さ…
・装丁のパイオニア杉浦非水とアール・ヌーボー ・洋画家たちが美しいさし絵を運んできた ・安さだけではない美しさも備えた円本全集 の3つのテーマで講演することになった。 詳しい内容、お申し込みは http://www.syogai.jissen.ac.jp 0120-511-880へ。77講…