2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

恩地孝四郎装丁「女性時代」

高円寺の古書市の後、先週見て購入しなかった本が欲しくなり、吉祥寺の古書店にも寄った。店頭に200円で並べられていた『日本文学全集 横光利一集』だが、20~30冊のうちの1冊だから絶対にまだ店頭にあると思っていたが、な、なんと「あれだけがない!」。吉…

恩地孝四郎装丁「みずゑ」

久しぶりに高円寺の古書会館・中央線古書市に行ってきた。相変わらず接客マナーが悪い帳場では、ふんぞり返ってタバコをふかしながら甲高い声で談笑しているのが不愉快だった。喘息気味の私は、すぐにのどに異変を感じて、そそくさと退場してきた。燃えやす…

『ビアズレイの芸術と系譜』

最近、ボケが始まってしまったのかよく同じ本を購入してしまう。関川左木夫『ビアズレイの芸術と系譜』(東出版、昭和51年)は函入り並製本だが、これと同じ本の再版が昭和55年には函がなくなり、ジャケット(カバー)付きになって発行された。再版と書いて…

『ロストゼネレーション 失われた世代1920-1929]』をよむ

今年は、1920-30年代の装丁の話を書こうと思っているが、装丁を集めるだけでなく、当時の社会的背景も頭に入れておこうと思い、『ロストゼネレーション 失われた世代1920-1929]』(毎日新聞、2000年)を東京古書会館・がらくた市で1000円で購入した。 まず、…

「本の手帳』2号とミュシャ展

7月30日発行予定の「本の手帳」2号のデータをを印刷所に渡し、 久しぶりにの〜んびりした休日を過ごした。 日曜日は、ニューハウス出版の奥村さんから頂いた招待券を持って、女房と日本橋高島屋のアルフォンヌ・ミュシャ展を見に行った。高島屋で食事 をして…

小国民13の頭注挿絵

古書市に足を運ぶのは2ヶ月ぶりくらいになる。神保町へ仕事で行ったついでに古書市をのぞいた。何冊か購入した中から、「小国民」第5年13号(学齢館、明治26年)を紹介しよう。この雑誌は、活版印刷の冊子で挿絵がたくさん掲載されているということで以前か…

ゴーレムと機械芸術論と横光利一『時計』の関係

昨年、不忍通り一箱古本市に出かけたが、本を購入せずに写真のゴーレム人形だけを購入してきた。金属製で卵ほどの大きさだが、卵の重さが50gほどなのに比べて70g(実際に計った)とずっしりと重い。 なにか目的があって購入した訳ではなく、手に取った途端…