2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

川越のドーム

一般の家だと思いますが、天文台のような造りが面白いので、モチーフにしてみた。 使用している赤い柄の筆はダイソーで100円で購入したもの。 ナイロン筆との表記があったが、水の含みも良く、描き終った時に、穂先がスッと形状記憶繊維のように戻るところが…

先月から始まった、スケッチの小さな旅の絵が次々に完成し始めた。

昨年12月から、市の水彩画教室に通いはじめ、そろそろ4ヵ月が過ぎようとしている。いつも部屋の中で静物ばかり描いているので、風景を描くのはどうも苦手なように思っていた。しかし、風景を描きはじめると、これがなかなか心地よく、気分がよくなって、い…

これから、吉祥寺の講演会場に向かいますので、ご参加いただけるみなさん、会場でお会いしましょう!

装丁:佐野繁次郎、横光利一『時計』(創元社、昭和13年) 装丁:佐野繁次郎、横光利一『機械』(白水社、昭和6年) 装丁:佐野繁次郎、横光利一『機械』(創元社、昭和10年、2冊ともに初版本) これが、今回のテーマになる、同じ初版本なのに微妙に異なる2…

今秋10月から実践女子大学生涯学習センターで、講座を開く事になりました。講座名は「美しい本の話」。

得意の書物史と美術史を絡めた話で、当初は「書物美術考」という講座名でしたが、取っつきにくそうなので、このように変更した。 これまで、このブログで書いてきた 「高橋忠弥の装丁」 「石井鶴三と宮本武蔵の挿絵」 「津田青楓と鈴木三重吉選集の装丁」 「…

◆◆最近、水彩画に凝り始め、毎週、画題の建物等を求めて、ちょっとしたスケッチ旅行をしています。横浜、川越、新宿御苑、小金井公園、新井薬師・哲学堂などなど。白い建物が特に気に入っています。

昨日4月21日は朝8時に家を出て、10時まで哲学堂で撮影をしました。中井まで歩いてみましたが、山口文象が設計した林芙美子記念館等があって、なかなか雰囲気のある町でした。 4月6日、横浜の知人宅にて 「かっこいいね〜、きまってるよ。」などとと連発しな…

07年8月に開催し好評だった「装丁探索」が帰ってきた!

今度は古本好きが避けては通れぬ佐野繁次郎についてたっぷりと話します。 近年、ますます評価が高まっている佐野の装丁本を実際に見ていただきながら、文学史・美術史等を絡ませ、どのようにしてあの特徴的な描き文字に至ったのか、佐野をはじめて装丁に起用…

◎〜佐野繁次郎の装丁をめぐって〜◎話し手・大貫伸樹

◆吉祥寺・「百年」で4月24日(金)夜8時〜講演会を開催します。──百年「と」装丁探索──

このまま挿絵を掲載していくとなると20日間くらい同様な画面を続けなければならなくなるので、この辺で、鳥の絵だけに絞っていこうかなと思っています。

J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES ANIMAUX"PARIS,1842年 J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES ANIMAUX"PARIS,1842年 J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES ANIMAUX"PARIS,1842年 相変わらずカラスは出て来ません。フランス・パリにはカラスがいないんだろうか? 心配になってき…

"SCENES DES ANIMAUX"1842年に掲載されている、擬人化された動物たちを昨日に引き続き掲載します。見事な挿絵をご堪能下さい。

J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES ANIMAUX"PARIS,1842年 J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES ANIMAUX"PARIS,1842年 これは犬だろうが、この程度の犬顏なら普通に人間でもいそうですよね。後ろに鳥がいますが、鷺とか鶴の類いでしょうか。 J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES …

蔵書票のコレクターとして知られている青木康彦さんからお借りしている本だが、この"SCENES DES ANIMAUX"1842年がすごい。もしかして実在するのではないかとおもえるくらいで、気味が悪くなるくらいに見事に擬人化された動物が描かれている。1ページ大のエッチングが90点ほど挿入されている。こんなにたくさんの動物が出てくるのだから、1匹くらいカラスの絵があるのではないか、と思いながらページを繰ってみた。

J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES ANIMAUX"PARIS,1842年 J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES ANIMAUX"PARIS,1842年 J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES ANIMAUX"PARIS,1842年 こんなにたくさんの動物が描かれていながら、カラスがいない。 J,HETZEL EDITEUR"SCENES DES ANIMA…

昭和30年代のこと、「ヘッケルとジャッケル(Heckel and Jeckel)とほぼ同時に、わたしの前に登場した『ダンボ』がある。どちらが早く公開されたのかについては、全く調べてなかったが、『ウィキペディア(Wikipedia)』で調べてみよう。「『ダンボ』(Dumbo )は、1941年制作のディズニーのアニメ映画作品。またその主人公である子象の名前。アメリカでは1941年10月23日に公開している。日本では『空飛ぶゾウ ダンボ』という題名で1954年3月12日に公開された。」(出典: フリー百科事典『

ヘレン・アバーソン原作、ディズニー『ダンボ』(『ディズニーアニメランド2』(講談社、1990年) フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』でヘッケルとジャッケル(Heckel and Jeckel)を調べてみると、 「ヘッケルとジャッケル(Heckel and Jeckel…

かこさとし『からすのぱんやさん』(偕成社、1973年)のカラスの表現も、「ヘッケルとジャッケル(Heckel and Jeckel)の系列に入るものと思える。

かこさとし『からすのぱんやさん』(偕成社、1973年) 「ヘッケルとジャッケル(Heckel and Jeckel)ポイントは、嘴の大きさと目の大きさ、更に擬人化されていることだ。

戦前にもあの「ヘッケルとジャッケル」(Heckel and Jeckel)のようなアメリカンコミック風のカラスの絵があったのだろうか。さっそく、手元にあった「日本童謡集」(『小学生全集』、文藝春秋社、興文社、昭和2年)から、カラスの絵を探してみた。

「かきとからす」(『小学生全集24巻 日本童謡集』、文藝春秋社、興文社、昭和2年) ベストを着て、結構粋なカラスだが、目が小さい。 「おいけのからす」(『小学生全集24巻 日本童謡集』、文藝春秋社、興文社、昭和2年) 写実的で、擬人化された形跡もない…

バーボンにもカラスが……

私は下戸のため、詳しいことは解りませんが、「old crow」というバーボンウィスキーがあるようだが、日本で醸造されていたらさしずめ「澤の鶴」にならって「清酒老之鴉(おいのからす)」とでも言うのだろうか。あるいは落語の「明烏」に因んで「老鴉」がい…

体と嘴が同じくらいに大きく、目が大きくてひょうきんな感じに擬人化された顏の感じなど、戦後のカラスのイメージは、もしかしたらアメリカンコミックの影響を受けているのかも。私の家に初めてテレビがやってきた頃の話ではっきりとした記憶はないが、昭和30年代にテレビ放映されていた、「ウッドペッカー」「ポパイ」「突貫カメ」などと同時に、カラスも見ていたような気がしてきた。たしか『ヘッケルとジャッケル』とかいうタイトルだったような。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、「ヘッケルとジャッケル(Heckel and Jeckel)は1957年に放映されたアメリカ合衆国のアニメである。1940年代にポール・テリーによって生み出された典型的なカートゥーンであり、主人公は2羽の鳥のキ…

高橋信也:画、平田昭吾:著「おしゃれな からす」(「名作アニメ絵本シリーズ28」長岡書店、1994年)は、昨日掲載した「おしゃれなからす」と発行元は異なるが、同じ制作スタッフによって制作されている。が、カラスの印象がだいぶ違う。

高橋信也:画、平田昭吾:著「おしゃれな からす」(「名作アニメ絵本シリーズ28」長岡書店、1994年) 高橋信也:画、平田昭吾:著「おしゃれな からす」(「名作アニメ絵本シリーズ28」長岡書店、1994年)頭の毛を抜くとハゲタカ(コンドル)のように見えて…

高橋信也:画、平田昭吾:著「おしゃれなカラス」(『よいことママのアニメ絵本8』ブティック社、2003年)のカラスはかなりカラフルで、女神様でも「おまえが一ばんうつくしい! きょうから とりの王さまです。森の平和をまもりなさい。」と、一時的にでもカラスに王位を与えてしまい、偽であることが見破れなかったほどだ。

高橋信也:画、平田昭吾:著「おしゃれなカラス」(『よいことママのアニメ絵本8』ブティック社、2003年) 高橋信也:画、平田昭吾:著「おしゃれなカラス」(『よいことママのアニメ絵本8』ブティック社、2003年) この悪賢そうなカラスの顔は、私がイメー…

絵:山田三郎、文:神戸淳吉「おしゃれなからす」(『講談社の絵本 イソップえばなし(2)』、昭和42年)は、誰もが知っているカラスの話と言ってもよいくらいに、ポピュラーなイソップ話だ。

絵:山田三郎、文:神戸淳吉「おしゃれなからす」(『講談社の絵本 イソップえばなし(2)』、昭和42年) 絵:山田三郎、文:神戸淳吉「おしゃれなからす」(『講談社の絵本 イソップえばなし(2)』、昭和42年) ここでもカラスは、悪賢い役にキャスティン…