2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

恩地孝四郎装丁『海軍航空戦記1』

昭和19年の出版物を資料として手元の残すことが難しかったのか、残すのを敬遠していたのか、今となっては知る術がないが、この時期の恩地の装丁数を調べると恩地邦郎『装本の使命』(阿部出版、1992年)の「恩地孝四郎装丁作品目録」には4点しか記載されて…

有島生馬の装丁『小山内馨全集』

有島生馬といえば、かつて大正4年の「美術新報」にボッチオーニの『我々はなぜ印象派でないか」を翻訳して掲載し、巻頭に「此訳文を『月映』の恩地孝四郎兄にをくる」という献辞を捧げたという話を書いたことがある。前衛美術を日本に紹介した初期の人物の…

斉藤佳三装丁『女詩人サッフォ』

かつて斉藤佳三(1887−1955)については、山田耕筰とともにドイツ留学から帰国するときにシュトウルム社・ヴァルデンから前衛美術の画家たちの作品約150点を預かり持ち帰り、そのうちの約70点の版画を展示したシュトルム展を大正3年に日比谷『…

櫻井書店本、柳瀬正夢装丁、『はたらく一家』

11月中ごろからちょ〜多忙な日が続き、気にはなっていましたが、すっかりブログの更新から遠ざかっておりました。アクセスしてくれていた方には本当に申し訳ありませんでした。 先週の土曜日にやっと古書市に足を運ぶことが出来て、高円寺で何とも今一番あり…