2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧
・辻克己『応用図案文字集』(大同出版、昭和33年8月20日重版) 表紙に「見当ずれ」といって色がずれているのが見受けられるが、この頃の印刷物には普通にあったものだ。最近はこんなことは皆無なので、どこか懐かしい感じがした。 (*途中で、出かけなけれ…
綱引きのイメージだけがあって、とりあえず3人の人形を作ったのだが、それだけでは何となく物足りない。かといって反対側に敵チームを作ってもなぁ。それではと、「多勢に無勢」というテーマで三人対一人のでやってみようと思ったが、そんな綱引きありえない…
キネマ文字あるいは創作図案文字について、書いてきたが、ここに来て「キネマ文字」ってなんだ、ということに挑戦してみようと思う。単純には「映画のタイトルに使われた装飾的な文字」のことだろうが、それだけでは、キネマ文字を語ったことにはならないし…
昭和の初期に、お洒落な文字として大ブームになったキネマ文字の発生を追いかけてきましたが、先月購入した「映画生誕100年博覧会」川崎市市民ミュージアム、1995年)に掲載されている ・「嵐の孤児」(1921・大正10年) ・「幌馬車」(1923年) ・「ダグラ…
木片オブジェ「ため息」完成! 作り始めたころは左の3人だけで、ため息をつきながらとぼとぼ歩いている様子を作ろうと思っていたが、作り進むうちになんだかくらい気持ちになってきてしまい、右の二人を加え、先週完成した鳥人間の小型を作り、これを加える…
先週神保町の古書会館で 山内金三郎『甘辛画譜』(龍星閣、昭和31年) をみつけると、居ても立ってもいられずとうとう購入してしまった。表紙が板でできており、そこに版画をすり込んでいる。 「金」の落款があるので著者自装のようだ。奥付に「手摺木版……ア…
先週紹介した恵美嘉樹『全国「一宮」徹底ガイド』もそうだったのだが、今回送られてきた ・飛鳥圭介『おじさん図鑑』(のべる出版、2007年10月)定価:1400円+税 も、普段使っている名前とは異なる名前・ペンネームで書いている。 私が北海道新聞に連載した…
先週は、日本の古本屋に大同出版の本を4冊注文したが全部「店頭で売りきれていました』ということで、全く本が手に入りませんでした。今日になってやっと、 ・和田実『碁の打ち方』(大同出版、昭和29年初版) が届いた。 重版であって欲しかったが、カタロ…
木片オブジェが完成しました。鳥人間が巣立つ瞬間、とでも言うところでしょうか。
土曜日の夕方、水彩画のモチーフにするのに、ボール紙で出来たきれいな箱に入ったハーモニカが欲しくて探し歩いていたが、なかなか見つからず、新橋からの帰り道にあてもなくふらりと中野で途中下車してみた。中野ブロードウエィをぶらぶらとウィンドウショ…
木片オブジェ完成間近です。断崖絶壁から飛び立とうとする時の必死な感じが、うまくでてくれればいいのだが。最近はだんだん細工が細かくなって、作りがきゃしゃな感じになってきて、扱いにもキウィ付けなければすぐに壊れてしまいそうで心配です。
●今では使えない、キャッチコピー 加藤美侖『是竹は心得おくべし』(誠文堂、大正8年12月、35版) 小川菊松が「儲かって儲かって、幾ら遊んでも使いひ切れないといふ風に儲かった」(小川菊松『商戦三十年』(誠文堂新光社、昭和7年)と豪語する話題のベスト…
昨夜は突然ひらめいて、木片オブジェ作りを始めたのが深夜の1時で、その後、テレビでサッカーを観戦しながら3時過ぎまで制作を続けた。作品はまだ完成していませんが、羽根の部分だけがほぼ完成しました。 この羽根が結構厄介者で、どんな風に作るのか、どん…
昭和初期に浩文社から刊行されたころの装丁とは、打って変わってモダンな装丁に変わっている辻克己『現代図案カット大成』(大同出版、昭和24年)。本文中のカットが昭和初期のものと同じかどうかは確認していないが、モダンなものが多い。私は、この辻克己…
先日アップした『是たけは心得おくべし 演説座談洒落滑稽』(誠文堂、大正12年4月第20版 定価六十銭)は並製の粗末な本だったが、同じシリーズだというのに今回紹介する『是丈は心得おくべし 宴会座興かくし藝』は、地券紙本と呼ばれ辞書などのように表紙の…
昨日のオブジェに続いて、これもちょっとアールデコを意識してみました。今回は木片以外の材料も使ったりして、スケッチ通りには加工が難しく、手間も時間もかかった難産のオブジェです。
時局がら仕方がないとは言え、この戦地への激励の手紙は銃後の者に課せられた義務である、とする脅し文句で始まるこの本は、いかにも第二次世界大戦中の出版物らしく統制を逃れるための企画で、櫻井書店で見せた出版人気質はどこえやら、と思わせる。 この「…
これが、今朝完成したオブジェです。アールデコ風なところが見せ所です。スケッチは、真夜中に目が覚めて描いたもので、その後、頭が冴えてしまい朝4時ころまで制作してしまいました。 7月ころから、夕食後も、寝床についても、朝起きても、休日も、という感…
新書判260頁、針金平綴じの粗末な本だが、この本が爆発的に売れたという。「是丈シリーズ」は全16巻あり、総数120万部も売れたという。今回入手した加藤美侖『演説座談洒落滑稽』(誠文堂、大正12年4月)も初版発行の大正10年から26ヶ月で第20版なので、ほぼ…
恵美嘉樹はペンネームだが、「恵美」は奥さんの名前から取ったのではないそうだ。かつて私が編集した「紙魚の手帳」に本名で執筆していただいたこともありました。著者紹介には、「旅を通じて、歴史研究の最前線の成果を社会に還元する二人組み。慶応義塾大…
今、全国の一の宮巡りが静かなブームになっているという。知人の恵美嘉樹さんが、そんな人気の一の宮・全国68ヶ所を網羅ガイドした本(税込価格760円、文庫判)だ。装丁:片岡忠彦 画像が消えてしまったのは(旧サーバーから新サーバーへデータをコピーする…
辻克己『図案広告資料大成』(大同出版、昭和25年)の発行人が櫻井均であり、出版社が大同出版であるということに動転し、キネマ文字のことを忘れて、大同出版にのめり込んでしまいました。おかげで、なかなか書けないでいた「本の手帳」12月号の原稿「櫻井…
書物の発行年は昭和28年だが、この原稿がいつごろ書かれたものなのかは不明だ。櫻井書店の話があり、「大同出版社の別看板も出して」とあるのは、戦後大同出版社での出版を再開した頃の話ではないかと思われる。国会図書館のデータで見る限り大同出版が戦後…
書棚が全部、全面と後面に2段に収納し並べているせいもあって、必要なときになかなか本が見つからない。 小川菊松『出版興亡五十年』(誠文堂新光社、昭和28年)も、確かに読んだ記憶があり、表紙のデザインも良く覚えているのに3日間探しても出てこないので…
たまには私の日常生活を報告させてください。 いままで、自分の著書以外にはなかなか使ってもらうことが出来なかった、木片で作ったオブジェが隔週刊『判例タイムズ』に採用され、連日その製作に追われています。 昨年は『図書館の学校』という雑誌の表紙で1…
このにっちもさっちも行かなくなった状況の中での、最後の一手が見事に大当たりし、大同出版は倒産を免れる。それだけではなく、桜井の夢だった文芸出版社としての桜井書店を起ち上げるための準備資金もできた。 「文芸出版というものが極めて経営の困難なも…
桜井均は高等小学校を卒業するとすぐに春江堂という出版社に奉公し、約8年ほど務める。関東大震災で春江堂は灰燼と化し、大阪に移転するのを機に春江堂を退社。大正12年22歳の時に独立する。このとき安岡夢卿『関東大震災実記』を出版、売に売れたという。…
1ダースさんからのご指導で国会図書館HP内《総合目録ネットワーク》から、春江堂、三興社、山洞書店、大同出版、桜井書店と、桜井均がたどってきた出版データを得ることができました。新刊本のデータということではないので、誤字があると別の本として記載さ…
・長谷川隆『現代用語辞典』(大同出版、昭和25年) ・仲本秀四郎『入門写真の撮り方』(大同出版、昭和32年) この2点が発行された昭和25年から昭和32年ころは、桜井均の精力は殆ど大同出版に注がれ、桜井書店からは殆ど出版されていない。 松本八郎「『世…
古書を集めるのにもさまざまなテクニックが必要なことをおもい知りました。1ダースさん、auさんありがとうございました。 おかげで ・田上帯雨『ペン習字兼用 組立自在応用手紙の書き方』(大同出版社、昭26年)を1冊、「大同出版書誌データ」に新たなデータ…