2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧
内容は、版画荘版の続篇に当たるようなもので、内容の重複はなく、新たな話が17篇掲載されていた。 小穴隆一:装丁、坪田譲治『善太と三平』(童話春秋社、昭和15年) 提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から小穴 隆一(おあな りゅういち…
装丁:川上澄生、坪田譲治『善太と三平のはなし』(版画荘、昭和13年) 川上澄生については、新潟県の美術館で見たりして版画家としての澄生は知っていましたが、装丁家としての仕事は萩原朔太郎『猫街』(版画荘、昭10年)、 『ゑげれすいろは人物』(濤書…
高橋春佳:装丁? 三瓶一次『生活より祈りへ』(厚生閣書店、昭和3年) サインの拡大 残念なのは、この本にも装丁家名は記されていない。その上、イニシャルが似ているので不安にさせるような装丁家の名前が、巻末広告に記載されている。その名前は「松下春…
絵:高橋春佳、「年賀状/幾何学模様」(山口青旭堂、昭和初期頃?) 高橋春佳のサインの拡大。 装丁者不明、斎藤薫雄、梯一郎『児童陸上競技の指導と実際』(厚生閣、昭和4年) 『児童陸上競技の指導と実際』の背にあるサイン よく比べて見るとどことなく…
与謝野鉄幹『紫』(東京新詩社、明治34年)復刻版。 『明星』第13号に記載された『みだれ髪』刊行の予告では、 「女史の『みだれ髪』は本月二十日を以て発行いたすべく候。体裁は小生の『紫』と同一の体裁に成り、それに藤島氏の挿画を得て、桃色のリボンを…
藤島武二:装丁、与謝野鉄幹・与謝野晶子『毒草』(本郷書院、明治37年) 刺激的なタイトルからは、二人の思い入れの程がうかがえる。読を振り撒く本というような意味合いがあるのだろうか。 朝鮮朝顔、毒茸、浦島草などの毒を含む植物を配している。チョウ…
岸田劉生:装丁、武者小路実篤『第二の母』(聚英閣、大正8年)
森川汀川『歌集 峠道』(古今書院、昭和7年) 「平福百穂(ひらふく ひゃくすい)1877(明治10)年-1933(昭和8)年10月30日)は日本画家。画家・平福穂庵の四男として、秋田県角館(仙北市)に生まれた。本名は貞蔵。 幼い時から地元の豪商那波家のコレクシ…
タイトルの創作図案文字が何とも言えなくいいですね。ちょうどこの頃に、このタイトルのようなキネマ文字と呼ばれる映画のタイトルが盛んに使われていた。印刷物もキネマに負けじと創作図案文字の題字を作り出していたんですね。というより、創作図案文字の…
「1970年1月、マッド・アマノが自身のフォトモンタージュをまとめた作品集『SOS』を出版。その一部が『週刊現代』1967年6月4日号に「マッド・アマノの奇妙な世界」として発表された。その中の1枚が白川義員撮影のアルプスを滑降するスキーヤーの写真をもとに…
「和歌、連歌などの技巧の一つ。すぐれた古歌や詩の語句、発想、趣向などを意識的に取り入れる表現技巧。新古今集の時代に最も隆盛した。転じて、現代でも絵画や音楽などの芸術作品で、オリジナル作品へのリスペクトから、意識的にそのモチーフを取り入れた…
の4点が『別冊太陽 青山二郎の眼』(平凡社、1994年)に掲載されている。 『別冊太陽』に掲載された写真と青山の絵が同じアングルである事から察して、一部は博物館まで足を運んで実物を模写したのではなく、恐らくは図録に掲載された写真を元に描いたのでは…
数日前に創元社東京支店の最初の一冊として『いのちの初夜』を紹介したが、青山二郎が装丁する創元社本の最初の本でもあった。因果なもので『定本北条民雄全集』上下巻は、恐らく青山二郎(1901年6月1日-1979〈昭和54〉年3月27日)の最後の装丁本ではないだ…
「直木三十五の長篇『南国太平記』の前篇が出たのは、昭和六年(1931)年の四月で、四六判箱入の上製本。装幀者の記載はなく、中篇の中扉の対向にようやく〈装幀・挿絵 岩田専太郎〉と印刷される。扉の意匠は専太郎でいいにしても、表紙の図柄や線は専太郎の…
中野重治『子供と花』(沙羅書店、昭和10年) 中原中也『在りし日の歌』(創元社、昭和13年) 中村光夫『二葉亭論』(芝書店、昭和11年) 川上徹太郎『道徳と教養』(実業の日本社、昭和15年)
手もとにあるのは ・北条民雄『いのちの初夜』(創元社、昭和11年)定價壹円三十銭 の場合だと、50円÷1.3円=約38.5冊分に相当する。 ・柳田国男『昔話と文学』(創元社、昭和13年)定價壹円貳十銭 の場合だと、50円÷1.2円=約41.7冊分に相当する。 北条民雄…
昭和11年、創元社東京支店の最初の一冊として刊行されたのが、北条民雄の『いのちの初夜』。この本は、北条民雄が20歳の時にハンセン病を発病、入院後に創作を開始し、1936年『改造』(1936年2月号)に発表、第2回の文學界賞を受賞した短編小説。小林秀雄の…
青山二郎「書物雑誌装幀書目」 青山の装幀について、師匠の中川一政は「小林秀雄の文芸評論集やジイド全集は、青山二郎の整本装釘によるものだが、文芸評論の菊判一杯に四号位の活字を使った組方など、なかなかゆっくりしていて立派である。むずかしい文章も…
・直木三十五『南国太平記』前編(誠文堂、昭和6年) ・青山二郎『陶経』(私家版限定五十部〔二郎龍書房〕、昭6年) ・小林秀雄『文芸評論』(白水社、昭和6年) ・小林秀雄訳、ランボウ『酩酊船』(白水社、昭和6年) ・青山二郎『甌香譜』(工政会出版部…
「四谷わくわくマップ」(四谷地区協議会、新宿歴史博物館、平成21年)部分。ピンクの○にGとあるのが四谷花園アパートがあった花園東公園。右中央に緑色で愛住公園とあるあたりが、創元社東京支社があったところ。「それいけ!アンパンマン」のやなせたかし…