2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『さんせう太夫(山椒大夫)』は『安寿と厨子王丸』

山椒の「椒」の字は芳しいの意があり、山の薫り高い実であることから「山椒」の名が付けられたという。木の芽は緑が鮮やかで香りが良く、焼き物、煮物など料理の彩りとして添えられる。使う直前に手のひらに載せポンと軽く叩くと香りが増す。筍との相性は最…

小杉放庵記念日光美術館で「挿絵で綴る文学 木村荘八の挿絵」を講演

24日(土曜日)に、小杉放庵記念日光美術館で「挿絵で綴る文学 木村荘八の挿絵」を講演してきた。電車から降りてもさほど気温の変化がないのではないかと思えるほどに、涼しく空気が爽やかで、目には緑が一杯の日光は最高の避暑でもあった。 「たけくらべ絵…

芽が出てしまったジャガイモの自己防衛

「芋」というどんな芋を思い浮かべる? 私は初詣の時に境内で湯気を立てているジャガ・バタや、つぼ焼き、石焼き芋のサツマイモかなと、何れもすぐに思い浮かべるほどポピュラーな食材だ。 写真のように芽が出てしまったジャガイモ(馬鈴薯、英名:potato)…

真空ホロウのメジャー・セカンド・ミニ・アルバム「少年A」

006年結成、2012年にメジャー・デビューを果たした茨城県出身の3ピース・バンド、真空ホロウのメジャー・セカンド・ミニ・アルバム「少年A」。異彩を放ちながら進化と変化に挑むヴォーカル松本明人が、圧倒的な歌唱力で這いつくばるロックの王道を行く。瞳孔…

ハート型のツゲの枝

3ヶ月ほど前、このフェンスの前を通った時に、はみ出して生えていたツゲの枝先を指でつまんでハート型にならないかな、との希望をこめておおまかな形を作っておいた。久しぶりに訪れたら、誰かが手入してくれたのかきれいに剪定されてハート型が完成してい…

「桔梗は山にいくらでも自生している。それをなぜ漢語でいうのか」

万葉集巻十に「朝顔は 朝露負(お)ひて咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけれ」とあり、現在の朝顔のことではなく、夕に咲くということから、古くはキキョウを「あさがほ」と呼んでいたことがわかる。開花前には花びらが互いのふちでくっついたまま膨れて…

黒百合は恋の花〜♪の黒百合はユリではない?

ユリの花にはヤマユリ、オニユリ、ヒメユリ、テッポウユリ、と種類が多く、「黒百合は恋の花〜♪」と歌に歌われるほど身近な花だ(クロユリはユリに似た黒い花を咲かせるがユリ科の植物ではあるが属が異なる山野草らしい)。 美女の形容として「立てば芍薬、…

あの世界遺産・富士山の雅称は「芙蓉峰」

冬に地上部は枯れ、春に新たな芽を生やし、夏には背丈より大きくなり、ピンクの大きな花を枝一杯に咲かせ夏の庭のマドンナになる。そんな勢いと華のある芙蓉に幼心ながらあこがれた。 写真はアメリカフヨウ(草芙蓉(くさふよう))。米国アラバマ州の原産で…

お月見に欠かせない吾木香は秋の七草ではない?

暑い日が続いているが、散歩の途中で、桔梗、萩、オミナエシなどを見つけ、秋が近づいているのを実感している。 ところで、秋の十五夜のお月見では、薄(すすき)とともに欠かせない吾木香(ワレモコウ)だが、なぜか秋の七草ではないらしいってこと知ってた…

芭蕉は深川の自宅の庭のバショウから名前を芭蕉とした

紀行文『おくのほそ道』で知られる江戸時代前期の俳諧師・松尾芭蕉は、深川の自宅の庭にあったバショウから自分の名前を芭蕉としたらしいから、バショウは外来種といえども大分昔から、東京辺りでも栽培されていたようだ。 写真は散歩中に見つけたバショウだ…

武者小路実篤の装画がほのぼのと暖かい『馬鹿一』

かつて小川があったところにフタをした暗渠が、西東京市には自然遊歩道となって、至る所にある。これが私の散歩道になっている。そんな散歩道に桃がたくさん落ちていた。見上げると写真のような美味しそうな桃がたわわに実っていた。失敬しても誰にもとがめ…

近所の公園の柵の中に、鴨が卵を

近所の小さな公園の柵の中に、鴨が卵を温めているのを見つけた。望遠レンズで撮影したのだがこちらを警戒しているようなのでこれ以上は近づけない。誰かが保護しているようにも見えないのだが、なんとか無事にヒナがかえってほしい!