2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧
1冊は、なんと、昨夜10時にネット通販に注文した「モガ・オン・パレード 小野佐世男とその時代」展の図録が朝9時に届いた。川崎市岡本太郎美術館で開催中の展覧会だが、体調のいい日に何とか足を運びたいと思っているが、アクセスが悪いので行けるかどうか迷…
鶴三の挿絵は評判が良くかつて何度も出版され、古書で容易に見ることが出来る。今回入手したきれいな状態の函に入った石井鶴三:画『宮本武蔵挿絵集』(朝日新聞社、昭和18年)をはじめ、『現代名作名画全集2 石井鶴三集』(六興出版社、昭和29年)や、新聞…
「粋美挿画展 時代小説の世界」最終日に行ってきた。加藤敏郎(1927[大正2]年3月31日―1993[平成5]年6月4日)の味のある挿絵に感動。墨1色で描かれた挿絵だが、原画を見ると印刷では表現されていないトーンや戦で闘っている武士達の一人一人のしぐさや表…
「彫刻家として又版画家としての氏を知る人は多いかと思ふが、挿絵画家としての氏を知る人は案外少なくはないかと思ふ。ところが実は戸張君は寧ろ挿絵の専門家として最初に世にあらはれたのであつた。 明治40年の頃と記憶する。戸張孤雁といふ人が、アメリカ…
そんななか、戸張孤雁:挿絵、木下尚江『小説 乞食』(昭文堂蔵版、明治41年)が届いた。当時流行っていた浮世絵風の挿絵とは全く違う画風のモノクロームの挿絵が2点挿入されており、その写実的な画法は石井鶴三:挿絵、上司小剣『東京 第一部愛欲篇』(大鐙…
石井鶴三「挿絵寸感」(『明治・大正・昭和 挿絵文化展記念図録、昭和16年)に、鶴三の挿絵芸術論とも言うべき新聞の挿絵についての講演録が記載されているので再録させていただく。 「現在挿繪と云われて居るものにはいろいろ種類がありますが、其中で私が…
石井鶴三「挿絵寸感」(『明治・大正・昭和 挿絵文化展記念図録、昭和16年)に、東京美術院研究科で知り合った戸張孤雁の洋風挿絵の先駆者として挿絵界への貢献について述べている件があるので転載させてもらおう。「明治の末から、大正初期にかけて挿繪の衰…
全ての挿絵をアップできれば良いのだが、労力を惜しんで画家名と作品名の一覧だけの掲載でお許し願いたい。日本挿絵画家協会のメンバーとの関連性などについてもこれから調べてみたいと思っている。 http://d.hatena.ne.jp/shinju-oonuki/20121030 石井鶴三…
「粋美挿画展」を見た後、古書モールや青空古書市を眺めて歩いた。数冊購入した中に「サンデー毎日」(大阪毎日新聞社・東京日々新聞社、昭和12年9月号)がちょっとした掘り出し物。ほのぼのと癒される表紙がいいのは勿論だが、初めて出会う挿絵画家の絵がた…
石井鶴三の話をネットで調べていたら、朝日新聞社のHPに http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201102150171.html 「鶴三が34年、『大菩薩峠』の挿絵集を出そうとすると、介山は出版中止を求める訴訟を起こした。「物語から着想を得た挿絵は小説…
「粋美挿画」3号の巻頭特集「挿絵画家・石井鶴三」の話を書き始めたのだが、高価な本なのでなかなか買えずにいた不破瑳磨太編『明治・大正・昭和・挿絵文化展記念図録』( 日本電報通信社、昭和16年)をとうとう注文してしまった。石井鶴三の「挿絵寸感」…