事務所にある本を毎週100冊ずつリサイクルに出そうと決め、今週で3回目になる。ほぼ私の身長3人分が処分されることになる。そのせいか、玄関口まで押し寄せていた書物の圧迫感はなくなり、どことなく部屋全体が広くなってきたようにも感じるようになってきた。ここに引っ越してきてからそろそろ35年にもなる。溜まりに溜まった資料は、未練を捨てるにも時間がかかる。


資料の処分は、苦痛も伴うが、たまには楽しみもある。今日は、いつ購入したのかさえも覚えていない、写真左:「ユリイカ」(書肆ユリイカ、1958〈昭和33〉年4月号)、写真右:「ユリイカ」(書肆ユリイカ、1959〈昭和34〉年4月号)が出て来た。
表紙のデザインはどちらも真鍋博だ。真鍋博書肆ユリイカから『動物園』(1959.3)を上梓している。


真鍋博、装丁、左:「ユリイカ」(書肆ユリイカ、1958〈昭和33〉年4月号)、右:「ユリイカ」(書肆ユリイカ、1959〈昭和34〉年4月号)


昭和33年4月号には「ユリイカ詩画展」という巻頭企画があり、11点の詩と絵が紹介されている。ユリイカ創立10周年記念企画展に発表されたものから選択して掲載された。



ユリイカ」(書肆ユリイカ、1958〈昭和33〉年4月号)
巻頭企画「ユリイカ詩画展」



挿絵:長新太ユリイカ」(書肆ユリイカ、1959〈昭和34〉年4月号)目次、かわいくて意味深くて面白い挿絵と、白地を生かしたレイアウトが、お互いに効果を高めているのが、いい。