【え、これもクレマチス?!!】…市内の植物探索(48)
クレマチスはキンポウゲ科センニンソウ属の植物で、ヨーロッパでは古くからつる植物の女王とも呼ばれています。クレマチス(Clematis)という学名は、古典ギリシア語の「klema」(「つるの枝」の意味)という言葉が由来とされ「巻き上げ」「蔓(つる)」という意味があります。世界には300種類ほどの原種が存在し、日本には、「カザグルマ」「センニンソウ」「ハンショウヅル」など25種類ほどのクレマチスが自生しているそうです。
センニンソウ(仙人草)は、日本や中国などに自生する原種のクレマチスで、種の形が白い髭を生やした仙人を連想させることから名づけられたといわれています。夏から秋に白い小さな花が無数に咲き、ほのかな芳香があります。
日本人におなじみの「テッセン」は、中国から渡来したクレマチスで、中国名は「鉄線蓮」といいます。こちらは白い6枚の花びらをもち、花の中央にはしべから変化した紫色の小さな花びらが盛り上がってついている原種のことで、1年に何度も花を咲かせる四季咲きの性質をもっています。
クレマチスのなかには、1年に1回開花する一季咲きのグループのほかに、長期間にわたって繰り返し咲く四季咲きのグループがあります。
四季咲きのグループには、上を向いて大きな花を咲かせるおなじみの大輪園芸品種のフロリダ系や、横や下向きに多くの花を咲かせる小、中輪のヴィチセラ系、チューリップ形やベル形でチャーミングなテキセンシス系・ヴィオルナ系、すらっと伸びて絡みつかず、下や横向きに咲くインテグリフォリア系などがあります。