2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『世界屠畜紀行』『身体のいいなり』の内澤旬子さんからいただいた石

【捨てられないもの】今では、『世界屠畜紀行』『身体のいいなり』(講談社エッセイ賞)や松田哲夫氏との共著『「本」に恋して』などで知られる内澤旬子さんだが、かつて、まだ独身だった頃に「図書設計」(日本図書設計家協会)の編集を一緒にやっていたと…

挿絵画家・岩田と乱歩の”男色”について岩田の孫娘・岩田準子によっ

一昨日アップした岩田準一:挿絵、江戸川乱歩「踊る一寸法師」(『大衆文学全集』第3巻、平凡社、昭和2年)の挿絵画家・岩田と乱歩の”男色”について岩田の孫娘・岩田準子によって書かれた『二青年図』(新潮社、2001年)を見つけた。 岩田準一:挿絵、江戸…

現代の全集にはない、挿絵たっぷりの円本全集

古書店さんに渡せずにあわてて押し入れにしまい込んだ最近デザインした本や、時間をかけて集めた円本全集(写真❶)等を自宅に持ち帰るため、いよいよ レンタカーで運ぶことになった。 写真❶ 写真❷ 写真❷、昭和2年から毎月1冊、5年間に渡って発行された「現代…

美しい棟方志功:装幀、谷崎潤一郎「鍵」「瘋癲老人日記」「夢の浮橋

【捨てられない本】すでに古書市に出してしまったと思っていた棟方志功の装丁本が自宅の本箱から20冊ほど出て来た。谷崎潤一郎「鍵」(中央公論社、昭和31年)、「瘋癲老人日記」(中央公論社、昭和37年)、「夢の浮橋」(中央公論社、昭和35年)は棟方の装…

ドイツの女流反戦画家を宮本百合子が「アトリエ」に紹介した

これだけ本を処分しているのだから、もう本を買わないのではないかとお思いの御仁もいるのでは? あに図らんや、今日も「ATELIER」(アトリエ社、昭和16年3月、写真❶)、『宮本百合子全集第14巻』(新日本出版社、昭和54年、写真❷)が届いた。 写真❶ 写真❷ …

棟方志功装丁、徳田秋声『土に癒ゆる』などが天袋に

【捨てられない本】天袋からさらに手提げ袋が2つ出て来た。1つには棟方志功の装丁本など(写真❶)が、もう一つの袋には、明治期の和綴じの教科書(写真❷)が詰め込んであった。 写真❶ 写真❷ 棟方志功の装丁本には、志功が「わだばゴッホになる」といって上京…

谷内六郎関連の本が段ボール2箱分出て来た

【捨てられない本】やっと書物の処分が終ったと思っていたら、天袋の奥の方から、谷内六郎関連の本が段ボール2箱分出て来た。いまさら全部自宅に持ち帰るのもむずかしいので、もったいないが5〜6冊選んで、リサイクルに出すしかないか。 週刊新潮の表紙で知…

添い寝したいほど好きな本、宇野亜喜良:装幀『愛奴の系譜』

【捨てられない本】私が就職した頃、多くのデザイナーはイラストも描いていた方が多かった。そんなイラストと装丁を一人でこなしたこの本には、装丁を生業とするようになってから一番刺戟を受けた。宇野亜喜良:装幀、栗田勇『愛奴の系譜』(双葉社、1968年…

処分できない横尾忠則本

【捨てられない本】予備校に通うために上京して、最初に見た展覧会が、偶然にも横尾忠則展だった。銀座を一人ブラブラしていたら、機関車の正面にセーラー服の女の子が立っている絵が目に飛び込んできて、「ん、なんだこれは?」と思いながら、だれもいない…

前川千帆画「閑中閑本 記録紙漉帖」(季刊「紙」付録)は捨てられな

【捨てられない本】もっと高価な本があるだろうといわれそうですが、もう後がなく、いざという時にはこんな本を選んでしまうものなのです。前川千帆画「閑中閑本第三冊 記録紙漉帖」(昭和23年)を季刊「紙」第一号付録16頁冊子として昭和53年に復刻されたも…

川上澄生作「市制施行記念版画集・苫小牧」(昭和23年)5葉入

【捨てられない本】川上澄生作「市制施行記念版画集・苫小牧」(昭和23年)5葉入りは限定30部の小版画集の復刻版で季刊「紙」(王子製紙、昭和56年)の付録.特に大切なものとも思っていなかったが、なぜか捨てられず33年間も本棚に鎮座していた。 川上澄生は…

ペーパー・スクリーン版画家・大場正夫さんとの教科書装丁

【捨てられない本】マップケースを3つ18段分を処分するとなると、ひとおもいに捨てることは出来ず、中に入っているものもを確認しながら1段ごと処分しなければならず、時間がかかった。そんな中から、ペーパー・スクリーン版画家・大場正夫(1928年 - 2008年…