杉浦非水は、1908(明治41)年東京中央新聞に在籍したまま、三越呉服店に嘱託として入社する。日本初の百貨店(デパートメントストア)であり、三井財閥の礎を築いた企業である。非水はこの三越呉服店(現三越百貨店)を舞台として、明治末期から大正、昭和にわたって活躍をし、時代を代表するデザイナーへと成長していく。



杉浦非水:デザイン、「中央新聞週報 ホーム」(1907(明治40)年4月)



杉浦非水:デザイン、「中央新聞週報 ホーム」(1907(明治40)年5月)



杉浦非水:デザイン、「中央新聞週報 ホーム」(1907(明治40)年5月)



杉浦非水:デザイン、「中央新聞週報 ホーム」(1907(明治40)年7月)




杉浦非水:デザイン、「三越タイムス」(明治42年



杉浦非水:デザイン、「三越タイムス」(明治43年




杉浦非水:デザイン、「三越」(明治44年



杉浦非水:デザイン、「三越」(明治44年



杉浦非水:デザイン、「三越タイムス」(明治44年



杉浦非水:デザイン、「三越」(明治45年)



杉浦非水:デザイン、「三越」(大正元年8月)



杉浦非水:デザイン、「三越」(大正元年12月)



杉浦非水:デザイン、「三越」(大正3年5月)


1901年に黒田清輝がパリ博からの土産品に持ってきたミュシャをはじめとするアールヌーボー様式のポスターなどの影響を強く受けて、「三十六年」などの勧業博覧会関連印刷物では盛んにアール・ヌ=ボー様式を採り入れ、「うどん」という呼称まで生まれるほどの流行を生み出したというが、ここに掲載した「三越」「「みつこしタイムス」などにはあまりそれらしさが見受けられない。

確かにモチーフに植物や昆虫、鳥、渦巻きなどを用いており、太い線で囲われた「うどん」様式ではあるが、どことなくミュシャなどのイメージとは違う。


非水独自の画風を模索していたのだろう。



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