2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧
・場所=〒191-0061東京都日野市大坂上1-33-1(JR中央線・日野駅前) ・受講料=3,150円 ・日程=11月2日、11月16日、11月30日(何れも10:30〜12:00) ・内容=1.洋装本の伝来と装丁の始まり(11月2日) ─橋口五葉の漱石本とアールヌーボー─ 2.幾何学模様の…
表紙に使う布の裏打ち(裏面に和紙を貼る)をやっておき、糊が乾いたものを持っていく用にしようと思って昨晩造っといたが、今朝起きて様子を見たら、糊がやや弱くて、紙と布の端をつまんで引っ張って見たら、パリパリとはがれてきた。慌てて、朝6時から、糊…
壊れた鍋にも、それに似合う修理した蓋があるもので、似かよった者同士の結びつきがよいということだ。但し身内がへりくだって使うことばなので、人に向かって使うと失礼になってしまうから要注意だ。辞書には「みにくい者どうしの夫婦がそれ相応にむつまじ…
・場所=〒191-0061東京都日野市大坂上1-33-1(JR中央線・日野駅前) ・受講料=3,150円 ・日 程=11月2日、11月16日、11月30日(いずれも10:30〜12:00)・内 容=1.洋装本の伝来と装丁の始まり(11月2日) ─橋口五葉の漱石本とアールヌーボー─ 2.幾何学模様…
「『書痴の散歩』を筆頭とする一連の随筆集には、多大の敬意を払うに断じて吝かではなかったものの、短いエッセイ、短い論文、短い随想などの収録に、思い切ったよそおいを凝らした装幀を、敢て施す昌三さんの興趣には、どうにも賛意を表し難い私であった。…
金属や貝、針金、布などを象嵌した漆塗りの表紙、背は子牛皮。外国のルリュール展出品用に造ったもの。 明治時代のものと思われる板本をばらして表紙に貼込み、そこに刀の鍔を象嵌した。東京造形大学、桑沢デザイン研究所の授業用に見本で造ったもの。角布の…
◎岩本柯青(和三郎)は、庄司浅水、柳田泉らと同人制で『書物展望』創刊した一人なので、いわば身内の話であるが、昌三の仕事について 「処で、この『書痴の散歩』であるが、御覧の通り内容は多岐多様に互つて斎藤氏の博識を発揮して居り、決してロクなもの…
インフルエンザさんへ、しばらくはご来訪お断りですからね。
・場所=〒191-0061東京都日野市大坂上1-33-1(JR中央線・日野駅前) ・受講料=3,150円 ・日 程=11月2日、11月16日、11月30日(いずれも10:30〜12:00)・内 容=1.洋装本の伝来と装丁の始まり(11月2日) ─橋口五葉の漱石本とアールヌーボー─ 2.幾何学模様…
「口は禍の門」とか「見ざる言わざる聴かざる」などなど、口は慎まなければ。「腹に一物背に荷物」と、恨みもたくらみも腹の底にしまっておくべきか。でも、そうすると腹が黒くなってしまいそう。
どこかの政党のばらまき策のように、目先のことばかりに気を取られ、その場限りの解決策で乗り越えず、根本的な対策をたてて解決しなければね。
出世するにはこうでなければね。基本的にこのテーマは、私に合っていないのかもね。そこんとこが一番の問題なのかな。この写真は何回撮影しても失敗で、とうとう使用するのをあきらめてしまった。失敗作も掲載しろだって? 決まったと思っていたが、拡大して…
悪事千里を走るなんて言うが、悪い話ではなくとも、「ここだけの話にしておいてね」と念を押して言ったはずの話を、廻り回って全く関係のない人から「ここだけのはなしですけどね……」と、聞かされてしまったりすることって、だれだって1度くらいは体験ありま…
早朝散歩をしていたら、公園の隅で、こんな光景を目撃してしまった。まさに早起きは3文の得っていうじゃなぁい。早起きじゃなく、朝帰りじゃないのかって? 夢の中で、夢なら覚めないで欲しいと願ってしまった。
っていうじゃなぁい。でも、絶対に間違ってはいけません、馬に添うたら蹴られるし、人に乗ったら捕まりますからね。
いつものゲテ本の例に漏れず、今回は古い新聞紙を用いた装丁である。この本は、普及版第二刷500部刊行のもの。ちなみに第一刷は昭和8年4月に1000部刊行している。わずか1ヶ月での増刷である。 巻末に、斎藤は装丁について、 「裝幀は第一随筆集の普及版に紙…
『新富町多與里』表紙 『新富町多與里』函 斎藤昌三の装丁本は手に入れたときに、いつも感動させられる。斎藤昌三『第八随筆集 新富町多與里』(芋小屋山房、昭和25年1月1日)も、そんな刺激的な装丁の本だ。 函には、手書きの生原稿が貼ってある。斎藤昌三…
「処で、この『書痴の散歩』であるが、御覧の通り内容は多岐多様に互つて斎藤氏の博識を発揮して居り、決してロクなものぢやあないなどと、一口に片附けられる代物でないことは、これでお判りであらう。装幀も叉例によって斎藤氏一流の奇抜な考案と、製本屋…
それまでの革、布、紙を使うのが当たり前であった装丁に対する概念を全く変えてしまい、広い範囲で装丁資材を使えるようにしたことは、造本界に新たな可能性を樹立したことであり、齊藤昌三の大きな手柄といってもよい。 橋口五葉:装丁、夏目漱石『草合』(…
木下杢太郎『雪櫚集』(書物展望社、昭和9年) 「仙台にゐた時は閑が多く、しばしば庭の野草木を写生した。そこに越してくると、想ひがけぬ木の芽、花の蕾が時々に姿を現はし目を喜ばした。昭和九年の拙書『雪櫚集』は半ば其庭の写生文を集めたものであり、…
白山春邦:装丁、北原白秋『きょろろ鴬』(書物展望社、昭和10年)、製本:中村重義 白山春邦:画、北原白秋『きょろろ鴬』(書物展望社、昭和10年)口絵 白山春邦:画、北原白秋『きょろろ鴬』(書物展望社、昭和10年)扉絵 北原白秋「巻末に」には、 「装…
自著を製本する『造本小僧』(水曜荘限定版刊行会、昭和28年8月31日)、第三の紙ユーパールを使用若山八十氏『魔法の鳥』(書物展望社、昭41年)等の内藤の仕事ぶりをみてみよう。 内藤政勝:造本、内藤政勝『造本小僧』水曜荘限定版刊行会、昭和28年8月 内…
彼も勿論一般製本所として円本もやれば、大量物にも応じてゐたが、一度『書痴の散歩』の下手ものに手をつけてからは、全く予の趣味に共鳴して了ひ、それ以来他から の註文も余り喜ばなくなつて、こちらの出版はつきに一度出たり出なかつたりの道楽的のやり方…
「よきにもあれ、あしきにもあれ、自分の装釘界に対して試みた趣味が近年の斯界(しかい)に多少の刺戟を与へたといふことは愉快である。或る人は予輩のの趣味を発揮し過ぎたともいひ、奇に走り過ぎたとも評してゐるといふが、幸か不幸か内容を殺すようなこ…
蓑虫を背に使った小島烏水『書斎の岳人』(書物展望社、昭和9年)、背の部分を見ていただくと、一辺が2cmくらいの◇模様を確認できるものと思います。実は、これがミノムシの蓑一匹分なのです。この背には、30匹ほど使われれており、限定980部なので、約3万匹…
「書物展望社が横光利一の『雅歌』を白樺の装幀で出版してから時日もたつた。その時、材料の白樺は初冬わざわざ信州へ人を派して伐り取らしたと傳へられ、岩本氏も雑誌『書物展望』の編集後記で『何しろ始めての試み故、製本所でも大骨折りで』と云われてゐ…
どの資材も初めて使うものばかりで、そのつど材料に応じ産地に出張して調査したり、糊を研究したりと、一朝一夕に完成したものではなさそうだ。私も、白樺の皮を購入してもっているが、どうやって加工していいのか分らない。齊藤の苦心談に耳を傾けて見よう…
「著者から聞いた刊行時の配本事情の一端を記した旧蔵者(不明)の鉛筆書きは興味をそそる。“傘の図柄を定めてから番号を割り当てたのは四、五冊の由、一番(徳富)蘇峰、二番禿(徹)氏とこの本だった”とある。なお、伏字箇所に著者の書き入れがあった。同…
・番傘を400本も集めた斎藤昌三『書痴の散歩』(書物展望社、昭和7年) ・白樺の皮裝、横光利一『雅歌』(書物展望社、』昭和7年12月) ・ミノムシ30,000匹も集めた小島烏水『書斎の岳人』(書物展望社、昭9年) ・装画をネームプレート仕様にして嵌入した齊…