2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

造本探検隊108(恩地考四郎の装丁『女性ノート』)

●恩地考四郎の装丁本を久しぶりに入手 先日、書肆アクセスに納品に行った後、古書モールに立ち寄った。背の●三つの模様が気になり、さりげなく書棚から取り出して見た。表紙を見ると、これ又どこかで見たようなモチーフであり、ますます気になり出す。ぱらぱ…

有元の装画を観たい

ここのところしばらく有元熱が冷めていたが、この絵を見せてもらってから、また急に有元利夫熱があがり、装丁を観たくなった。丁度折よく先週から自宅の書庫の移動をやっていて、有元の装画を使った宮本輝『青が散る』(文藝春秋、1994年28刷)、宮本輝『海…

有元作品との再会

最近仕事で訪れた某出版社の編集長に私が制作した消しゴム版画蔵書票を贈呈したら、数日後に額装して再度もってきて見せてくれた。その時、同じくらいの小さな額に入った油絵を何気なく見せてくれた。なんと、有元利夫(ありもととしお、1946年9月23日 - 1985…

造本探検隊107(有元利夫の装画『青が散る』)

造本探検隊107(有元利夫の装画『青が散る』)

スケッチなどが

たくさんのスケッチが配されており、恩地の版画制作、あるいは抽象版画を思考した形跡を辿ることができるのも魅力的で、貴重な本である。このスケッチが1点1点完成度が高く、本画に負けず魅力的である。

装丁探検106(恩地孝四郎装丁『日本の憂愁』)

恩地孝四郎『日本の憂愁』(龍星社、昭和30年10月30日初版)四六判函入り上製本は、昭和30年6月3日に恩地が無くなった日から約5ヶ月後に刊行された追悼画文集である。表紙(表)手摺木版「幸福への思慕」、表紙(ウラ)手摺木版「形象」、口絵1「形象」、口…

大貫伸樹の造本探検隊105(恩地孝四郎装丁本『かがやく小川』)

●恩地孝四郎装丁、吉田絃二郎『かがやく小川』(実業之日本社、昭和2年) この本は古書市などでよく見かけるが、装丁者名の記載がなく購入を躊躇していた本だ。恩地の装丁だろうとは思っていても断定することが出来なかった。 今回購入したのは、『恩地孝四…