2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「アリス物語」は12章中6章までしか挿絵がない。

芥川龍之介が昭和2年7月24日自殺した時に、翻訳を担当していたのが、菊池寛・芥川龍之介共訳「ピーターパン」(『小学生全集』第34巻、文藝春秋社・與文社、昭和4年)と、この菊池寛・芥川龍之介共訳「アリス物語」(『小学生全集』第28巻、文藝春秋社・與文…

龍之介を死出の旅に案内した「ピーターパン」

菊池寛・芥川龍之介共訳「ピーターパン」(『小学生全集』與文社・文藝春秋社、昭和4年4月)。この本は芥川龍之介(明治25 - 昭和2年7月24日)がなくなって2年3ヶ月後に発行されたもの。 加藤まさを:画、菊池寛・芥川龍之介共訳「ピーターパン」(『小学生…

吉井勇『わびずみの記』の装幀者が判明

「短歌研究」3月号(短歌研究社、2013年)が寄贈されてきた。はて、短歌にはうとい私になにごとだろうと、寄贈主・連載執筆者でもある細川光洋氏の手紙を読むと、2005年8月のブログに、「権限を持っている装丁の素人が、強権発動でもしなければこのような本…

ピーターパンは生後1週間の幼子!

【イギリスは楽しい】第三弾に「ピーターパン」を選んだ。といってもピーターパンに関する知識は殆どなく、だいぶ昔にフック船長と闘うディズニーのアニメを見た程度だ。多少の知識を身に付けるために最初に読み始めたのは、ピーターパンが最初に登場したと…

『長ぐつをはいた猫』のPUSSを有名にした長靴

ウォルター・クレイン:絵、シャルル・ペロー『長ぐつをはいた猫』(「Puss in Boots」日本語翻訳復刻版、童話館出版、2006年)を入手。日本語版があるとコメントするのにもちょっと安心。 なぜ猫のPUSSはウサギを捕え、王様をだまし、人食い鬼をだまし食べ…

「古いお友だちのアルファベット 長靴を履いた猫」格安購入

神保町・小宮山書店の入り口でウォルター・クレイン「古いお友だちのアルファベット 長靴を履いた猫」(復刻世界の絵本オズボーン・コレクション、ほるぷ出版、1982年)格安2冊セットを見付け購入。 この本は「マザー・グースの歌」の出だしの文字をABC順…

「不思議の国のアリス」にハンプティ・ダンプティが?

アリスの話にハンプティ・ダンプティが? そんなはずはない! フレデリック・クレマン『アリスの不思議なお店』(紀伊国屋書店、1997年)は、詩情あふれる文章、美しく幻想的な絵、洗練されたレイアウトに魅了され20年ほど前に衝動買いした絵本だが、価格も2…

「粋美装画展2012」の作品がポンピドゥー・センターで

昨年10〜11月、東京神保町・東京堂ホールで開催された「粋美装画展2012」(日本出版美術家連盟主催)の会場にてビデオ放映された作品と作者紹介が、パリのポンピドゥー・センターのキュレーターが運営する世界のアートを世界に紹介していくサイト「The Moder…

『狩久全集 全7巻』の装丁原画7点セット限定20部

かつては横溝正史シリーズ(角川文庫)で一世風靡し、今は銅版画家としても活躍されている杉本一文さん。その杉本さんが函装画を描いた『狩久全集 全7巻』の限定20部原画7点セットが送られてきた。 s社長さんの計らいで、印刷に使った銅版画とは別に20人分…

表紙の装画に魅せられ『ドン・キホーテ』(集英社、1990年)を購入。 シリーズなので『シャーロックホームズの冒険』(集英社、1990年)、『怪盗ルパン』(集英社、1990年)、『足ながおじさん』他数点を購入した。 装画製作者は「カバーオブジェ制作/PENGU…

ドレの絵で読むドン・キホーテ』に共感!

ドン・キホーテを読むならまずは銅版画の巨匠・ギュスターヴ・ドレの挿絵を眺めながら、ということで『ドレの絵で読むドン・キホーテ』(新人物往来社、2011年)を購入。ドレの見事な挿絵250点も収録されている。 「風車に突撃し、吹き飛ばされたドン・キホ…

臆病なハンプティ・ダンプティ『ラウラとふしぎなたまご』

ビネッテ・シュレーダー『ラウラとふしぎなたまご』(岩波書店、2000年)を図書館から借りてきた。シュレーダーの絵本は人気があり、古書でもなかなか入手できないようで、見付けても絵本としては結構高い。内容は至極シンプルで人気のワケがわか…

『狩久全集』限定本の証

出版記念パーティでは全巻が揃わなかった『狩久全集全7巻』(全巻揃い300セット限定)の全巻セットが送られてきた。何よりも驚いたのは滅多に手に入れることが出来ない、いや、毎月箔押の本を作っているが、見ることさえほとんどない表紙の金箔押に使った金…

『マザーグースのうたがきこえる』のハンプティ・ダンプティは難解

ニコラ・ベリー;絵、由良君美:訳『マザーグースのうたがきこえる』(ほるぷ出版、1978年)を入手。女流画家・ニコラベリーのデビュー作。 リンゴを食べて塀から落ちたハンプティ・ダンプティは一体何の隠喩なのか? リンゴ繋がりで考えてみると、塀の上に…