【え、これもオダマキ?!!】…市内の植物探索(47)
茨城県の実家の庭には毎年青紫のミヤマオダマキがたくさん咲いていたので、奇妙な形だが清々しい青紫のオダマキが大好きでした。が、最近、西東京市市内では白や、ピンクや赤など様々な色のオダマキを見かけるようになり、八重咲きのオダマキを見たときは、え、これもオダマキ?とその姿の珍しさに驚きました。
通常は濃い青紫の花を咲かせるヤマオダマキ、ミヤマオダマキは日本原産で高山に生えていますが、現在、西洋オダマキと呼ばれているものは、ヨーロッパ原産のアクイレギア・ブルガリス(Aquilegia vulgaris)と北米産の大輪の花を咲かせる数種との交配種をさすようになり、色や咲き方に変化がある品種がたくさん出回っているようです。
オダマキの花弁に見える部分は実は萼で、花弁は筒状の部分です。特徴的なのは花弁の後ろに距(キョ、細長い部分)が伸びることで、不思議な花の姿になるんだそうです。
オダマキは漢字で「苧環」と書きますが、花の形が機織りに使う「苧(お)」という繊維を、中を空洞にして丸く巻き付けた糸巻き(苧玉(おだま))に花の形が似ているところから”苧(お)玉(たま)巻き(まき)”が「苧環」という漢字で「おだまき」と呼ばれるようになったようです。