【モネも描いた花大根の花!】…市内の植物探索(41)
ハナダイコン(花大根、学名Hesperis matronalis)は、アブラナ科ショカツサイ属の二年草。草丈40 - 90cm。葉は互生し、柄のないへら形の単葉で、花は4-5月頃に咲き、茎の上のに直径2cmくらいの薄紫の4弁花をを総状花序につけます。夕方になると、非常によい香りがします。
シベリアから西アジア・ヨーロッパにかけてが原産地。日本には江戸時代に中国から食用の植物として渡来しました。とても丈夫な植物なので、こぼれ種でもよく増え、各地で野生化し、道路脇や林の外縁によく生え、一部の地域では侵略的外来種と考えられています。
和名は、花の形と色(淡紫色)が大根に似ていることに由来しますが、大根とは別属です。
別名「諸葛菜」(しょかっさい)は、三国志の諸葛孔明(しょかつこうめい)が 出陣の先々でこの種子をまき、兵士の食糧となるよう栽培したことからそう呼ばれるようになりました。また、ムラサキハナナ(紫色の菜の花)とも呼ばれる通り、見た目も菜の花に似ているだけでなく食用としても菜の花同様に利用され、日本全土に自生しています。
花大根の花言葉は、「癒し」「仁愛」。群生することで一面に広がる優しい紫色から付けられています。一帯広がるこの花を見れば、多くの人が癒されることは間違いないでしょう。