2016-01-01から1年間の記事一覧

流れの中に❤️が!

西武新宿線の下を流れる神田川を眺めていたら、なんと、流れの中にハートが!!!❤️❤️

斎藤佳三のモダンな手描タイトル

斎藤佳三(1887-1955)は、図案家、作曲家、舞台美術家、演出家、あるいはドイツ表現主義の図案・版画の紹介者などと、多方面で活躍したことで知られている。ここでは、そんな斎藤の手描のタイトルに絞って作品を鑑賞してみようと思う。 斎藤は作曲家を志して…

手描文字の装丁家、田村義也と平野甲賀

【手描文字の装丁家、田村義也と平野甲賀】 田村義也も平野甲賀も共に、主に手描の文字だけで装丁をするブックデザイナーだ。 田村の装丁本、安岡章太郎『感性の骨格」(講談社、1970年)や安岡章太郎『モグラの言葉』(講談社、1969年)に初めて出会ったと…

明治時代のボタニカルアート掲載誌『園藝の友』

【明治時代のボタニカルアートが出てきた】 探し物をしながら書庫(というほどのものではないが)で本の山をひっくり返していたら、明治時代のボタニカルアートが掲載されている雑誌『園藝の友』(園藝研究会、明治38年)が出てきた。明治時代のカラー印刷が…

幸せの黄色い金棒

【2月号の表紙を考える】 まだクリスマス・イブにもなっていないというのに、頭の中はお正月を飛ばして、もうバレンタインデーです。 2月号の表紙の制作に取り掛かっています。節分とバレンタインデーを組み合わせて、鬼がチョコレートを食べ、豆のマスの中…

結構楽しい。ジグソーパズル風カード

♪ I have a pie . I have an apple. u… applepie♪ な〜んて遊んでいる場合ではない。某大学英文科の案内パンフレットの表紙デザインを考えているんです。イギリスの絵本やカード、人形などを並べて、なんとかアイディアをひねり出そうと苦心しているんです。…

如意輪寺の鐘

【絵筆探索西東京】第12回……「如意輪寺の鐘」 「ひばりタイムス」連載【絵筆探索西東京】の水彩画と800字のコメントが8日(木)にアップされますので、http://www.skylarktimes.com/ でご覧ください。今回が連載の最終回となります。 明治の文学者によって記…

手書きタイトルの本

【本棚からひとつかみ】…手書きタイトルの本 今日はブックオフ・田無店の108〜200円コーナーの棚から、手書きタイトルの本を探してひとつかみ購入。 ▶︎写真左、装幀:重原隆、装画・題字:井筒啓之、新堂冬樹『僕の行く道』(双葉社、2005年)の題字が気にな…

1冊1円の本

【1冊1円の本】 こんな本が1冊1円(+送料257円)で購入できるので、最近はもっぱらアマゾンで購入している。送料だけでも1,574円もかかっているので、古書市や古書モールの100均の方が安いじゃないか、とおっしゃる御仁もいらっしゃると思いますが、おっしゃ…

新年号の月号表示の数字

12月号が発売になるとすぐに、新年号の制作準備に取り掛かる。まずは月号表示の数字。花とか人物などのイラストで面白い数字を作れないものかと資料をめくっていたら、なんといろんなおもしろい数字書体がたくさん揃っているではないか! ▲こんな感じの数字…

タイトル文字が綺麗なので購入してしまった本

久しぶりにママチャリで西東京市〜三鷹〜吉祥寺へ出かけた。ついでに古本屋も覗いて、自転車がフラフラするほどたくさん購入してしまった。 タイトルの文字が綺麗なので購入してしまった竹森千珂『金色の魚』(朝日新聞社、1996年)装丁:坂川栄治、装画:水…

本の発送準備中!

【本の発送準備中!】 昨日から本の梱包に追われている。某出版企画で500〜600冊貸して欲しいとの要望があり、拝借希望書物一覧に沿って架蔵書から本を集めて梱包して送っている。1箱に入る本の数は30〜35冊くらいなので約20箱に詰め込むことになる。1日2箱…

西東京市お宝発見の旅…如意輪寺の鐘

【西東京市お宝発見の旅…如意輪寺の鐘】 家から徒歩5分ほどのところにある如意輪寺の鐘が、古そうに見えるのでずっと気になっていた。 ネットで調べてみると、「如意輪寺鐘楼 本堂に向て右にあり。楼は2間四面、鐘の径り2尺余。高さ3尺7.8寸、銘なし。安永7…

「べっぴんさん」四つ葉のクローバと木守の関係!

【俳句を撮る!…木守(きまもり)】 一糸をもまとはぬ枝の木守柿……藤井圀彦秋にたわわに実った柿も、霜が降りる頃には葉も落ちて、枝にはヘタだけが残っている。そんななか、高い枝にぽつんと一つ残された実を見かけることがある。来年も実り豊かであれとの…

山六郎のモダンな挿絵がいい! 龍胆寺雄「生きた假面」

【山六郎のモダンな挿絵がいい! 龍胆寺雄「生きた假面」】 古い雑誌を2ヶ月間ほど眺め、1,000点ほどの挿絵などの画像をスキャンした。そんな仕事の余禄と言っては申し訳ないが、わたしの好きな挿絵画家、山六郎、山名文夫、村山知義、などの挿絵も見つける…

ギネス認定のプラネタリウムでドーム型大型映像を初鑑賞!

【プラネタリウムでドーム型大型映像を初鑑賞!】 「世界で最も先進的」としてギネス認定されている多摩六都科学館のプラネタリウムで、KAGAYAスタジオ制作のプラネタリウム番組【宮沢賢治原作「銀河鉄道の夜」】、「キトラ古墳が語るもの」を鑑賞してきた。…

踏切番小屋はデジャブーの香り

【絵筆探索西東京】第11回…「踏切番小屋はデジャブーの香り」 「ひばりタイムス」連載【絵筆探索西東京】の水彩画と800字のコメントが10日(木)にアップされますので、http://www.skylarktimes.com/ でご覧ください。 西武柳沢駅の東側にある東伏見4号踏切…

古い雑誌と格闘中!

【古い雑誌と格闘中!】 昨日も今日も、家から一歩も出ることなく、古い雑誌をただひたすらめくっては眺め、気に入ればスキャンし続けている。 さしえ:富永謙太郎、鶴見祐輔「大望」(『家の光』産業組合中央會、昭和11年2月) さしえ:松本かつぢ、岩下…

踏切に名前があるって知ってた?

【踏切に名前があるって知ってた?】 「西東京市内には22箇所の踏切がある…」(『ひばりタイムス』2015.3.21)。橋にはみんな名前があるように、踏切にも全て名前が付いているらしいのだが、銘板がついているわけでもないので私は初耳でした。 私が今回撮影…

『竹中英太郎(三)エログロ・ナンセンス』は難産だった

ブックデザインを担当した「挿絵叢書」シリーズの第3巻『竹中英太郎(三)エログロ・ナンセンス』(皓星社、2016.11)写真左が完成! 見本が送られてきた。今回は前代未聞の7校まであって難産だった。最後の校正は総ページ数が増え、束幅(本の厚さ)が増え…

「来年も1年間おねがいします。」というメールが届く

【来年のことを言うと鬼が笑う?】 1年契約で描き続けてきた「印刷雑誌」の表紙イラストですが、残すところあと1冊となり、名残惜しく思っていました。 そんなことを思いながら12月号の表紙イラストを描いていたら、「来年も1年間よろしくおねがいします。」…

33年目に購入できた憧れの本、木下杢太郎 百花譜百選』

仕事の帰り道、神保町の古書街を歩いていたら、古書店の店頭の棚に『木下杢太郎 百花譜百選』(岩波書店、1983年)を見つけた。発売当初は定価24,000円で、とても手がでませんでしたが、欲しくて欲しくてたまらない本でした。そんな高価だった本がなんと驚く…

描き終わらないうちに枯れてしまったほおずき

7月に鉢植えのほおずき購入し、水彩画で描き始めました。が、その後、急に仕事が忙しくなり、描き終わらないうちにほおずきはすっかり枯れてしまいました。 実(ヌカヅキ)の中を描こうと思いカラを割ってみたら、虫に食われてしまったのか空っぽでした。ど…

【絵筆探索西東京】第10回おっぱいガスタンク」

【絵筆探索西東京】第10回…「おっぱいガスタンク」 「ひばりタイムス」連載【絵筆探索西東京】の水彩画と800字のコメントが20日(木)にアップされますので、http://www.skylarktimes.com/ でご覧ください。仕事が忙しく1週間遅れの更新です。 今回は、夕日…

山名文夫のサインだった「Я」

9月22日に、写真下左のドルジュレス『戦争の溜息」(新潮社、昭和6年)の函にある装丁家のサイン「R」の鏡文字(ロシア文字)のサインは誰のものか、という話を書いたが、目黒美術館で発行した図録にあった通り、山名文夫(やまな あやお)のサインであるこ…

贅沢な作りの本、福田昇八訳、エドマンド・スペンサー『妖精の女王』

造本設計・デザインを担当した超豪華な本、福田昇八訳、エドマンド・スペンサー『妖精の女王』(九州大学出版会、2016.10、定価30,000円〔税別〕)の献本が送られてきた。 書店に並ぶような商業出版物では滅多にお目にかかれない贅沢な作りになっている。 ま…

これが朝ドラで紹介された庶民の旗

これが、今日の朝ドラ「トト姉ちゃん」で庶民の旗として暮しの手帖社に掲げられていた旗の本物です。端の方が擦り切れているのが長い年月掲げられてきた歴史を物語っていますね。写真は、花森安治『一銭五厘の旗』表紙(暮しの手帖社、昭和46年) この旗の意…

『暮しの手帖 戦争中の暮らしの記録』第96号

これが、今日の朝ドラ「トト姉ちゃん」で100万部突破したといっていた『暮しの手帖 戦争中の暮らしの記録』第96号(暮しの手帖社、昭和43年)の本物です。なぜか我が家にも保存されていました。

吉田謙吉の装丁本?

川端康成『浅草紅團』(先進社、昭和5年)や金子洋文『飛ぶ唄』(平凡社、昭和4年)などのモダンな装丁で知られる吉田謙吉。謙吉は「謙」「Ken」(写真右)などのサインを使う。 「K.YOSHIDA」のサインがあるトルストイ『ハイネ』(三省堂、昭和6年)や「…

この本、山名文夫装幀本?

ネットで購入したドルジュレス『戦争の溜息」(新潮社、昭和6年)写真上が届いた。山名文夫装丁本というので購入したのだが、どこにも山名文夫の名前が記されていない。それどころか表紙中央下の部分に「R」の鏡文字のようなサインのようなものを見つけた。 …