2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

以前、ハンプティ・ダンプティは男性が多いと書いたが、数少ない女性のハンプティを銅版画:東逸子、訳:矢川澄子『ファンタジーマザーグース』(すばる書房、1976年)に見付けた。東さんの大学卒業の年に刊行された絵本だ。 東さんのfairy銅版画集といった…

『ルリュールおじさん』に再三感動!

事務所に行った帰り道、新宿・ブックオフで、いせひでこ『ルリュールおじさん』(理論社、2007年11月)を見付け、私も多少のルリュール(手製本・装丁のこと)の心得があり、興味を惹かれた立ち読みする。 この本を描くため、アルチザン(手職人)の「手仕事…

たかの もも『夢タマゴ』はお気に入り絵本

作・絵: たかの もも『夢タマゴ』(フレーベル館、2012年11月)が届く。ハンプティ・ダンプティのような、夢の詰まったタマゴを配るおじさんが登場するのに魅かれて購入した。 たかのさんの初めての絵本でスイスの出版社から出版されたものを逆輸入し翻訳し…

解釈がむずかしい『マザー・グース』

和田誠:絵、谷川俊太郎『マザー・グース』(講談社文庫、昭和62年15刷)を購入。 昭和52年に初版発売以来、毎年2回増刷したことになる。「ハンプティ・ダンプティへいにすわった ハンプティ・ダンプティころがりおちた」と塀の上で何をしていたのか、なぜ転…

『挿絵画家 アーサー・ラッカム』が届いた。

『挿絵画家 アーサー・ラッカムの世界』(新人物往来社、2011)が届いた。ペンを使い黒や褐色で線書きをし、色彩を抑えた幻想的な挿絵が印象的で魅せられる。 『挿絵画家 アーサー・ラッカムの世界』(新人物往来社、2011) アーサー・ラッカム『ケンジン…

武井武雄の描いたハンプティ・ダンプティは、ただの太った髭のおじさ

武井武雄:絵、アン・へリング編訳『ハンプティダンプティの本』(透土社、1999年)が届いた。写真下は武井武雄の描いたハンプティ・ダンプティで、擬人化した卵ではなく、ただの太った髭のおじさんだ。転げ落ちた理由は分からないが、太り過ぎ? いや「おお…

擬人化した卵として表現される前のハンプティ・ダンプティ

夏目康子『マザーグースと絵本の世界』(岩崎美術社、1999年)を購入。 「第5章 一度こわれたらもとに戻れない」にはハンプティ・ダンプティが卵として表現される前の、人間のハンプティ・ダンクティが記されていた。 ケイト・グリーナウェイ『マザーグース…

ハンプティ・ダンプティ1体目が完成

ネットで注文した藤野紀男『図説マザーグース』(河出書房新社、2007年)が届いた。さっそく、ハンプティ・ダンプティの頁を開いてみると、昔から、さまざまなキャラクターで描かれて、人間の姿をしたのもいたようだ。塀から転げ落ちた理由についても、掲載…

『狩久全集』の造本と出版記念パーティ

『狩久全集全6巻+1巻』(皆進社)出版記念パーティに行ってきた。思ったとおりに本ができていて安心した。 凾には杉本一文さんの銅版画を、原画の特質を損なわないように原寸大で取り込んで、半分だけ見えるようにレイアウトし、函から本を引き出す途中で、…

名作が一杯の【イギリスはたのしい!】を勉強

マイブーム『不思議の国のアリス』の影響で、とうとう三宅興子『イギリスの絵本の歴史』(岩崎美術社 、1995年) や松本侑子『イギリス物語紀行』(幻冬舎、2004年)などを読み始め、イギリスの絵本にのめり込み始めた。「ハリー・ポッター」はともかく、…