2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

明治中期ころは挿絵界に洋画家がいないどころではない。洋画そのものが日本に上陸するには国粋主義者などの抵抗勢力によって弾圧を受け虐げられ、決して恵まれた状況にはなかった。

その頃の事情は「明治十四、五年までの我画壇は、洋風美術の溌溂たる隆興時代であった。之がため従来の日本画はその勢力下に隠蔽されてしまひ、彼の橋本雅邦や荒木寛畝、川端玉章、奥原晴湖女史なども一時は洋画に心を走らせた位であつた。ところが、この期…

「ホトトギス」と浅井忠の門下太平洋画会の洋画家

この洋画風コマ絵の挿入で、新鮮な魅力を放ったのが、『ホトトギス』の対抗誌『明星』であるが、竹久夢二なども、このコマ絵全盛期の新気運にのって、専門コマ絵画家として人気を手中にしたのである。 コマ絵に触発された洋画趣味は、これに続いて、35、6年…

コマ絵の誕生と洋画家の参入

「江戸末期の読本草紙類の画文あい半ばする浮世絵師と戯作者の共働は、明治に入って活版印刷の登場と共に、文主画従と比重の変化はあったけれど、暫く変らず、20年前後から日本画家も小説挿絵に用いられるようになったが、こうした挿入絵画は、旧幕以来、板…

黄色のモノを西側に置くと、金運がよくなる、なんてことを誰かがいっていたので、物は試しと思い半信半疑で満開になった黄色のチューリップの鉢植を西側に置いてみた。

すると、どうだろう。その効果はテキメンで、ここ数日間、さばききれないほど沢山の仕事が毎日飛び込んできている。本当なんです、作り話ではありません。 昨日は「粋美挿画」2号を印刷入稿し、午後には単行本の印刷データも1冊印刷所に送った。が、そのあと…

雑誌4月号の表紙を描くために買ってきた鉢植えのチューリップが部屋の中で満開に咲いている。

鉢植えのチューリップを購入、今は部屋の中で満開 モチーフの中に、1本だけ切り花にして添えてみた スケッチの最中

満員御礼申し上げます。3月6日の田端文士村記念館講演会「新聞小説挿絵と石井鶴三・岩田専太郎」が、満員になりました。ありがとうございます。会場では、当日は発売予定日の「粋美挿画」2号を販売いたします。

■田端文士村記念館 TEL.03-5685-5171 16:01 詳しくは、下記のHPをご覧ください。 http://www.kitabunka.or.jp/kitaku_info/rlink/work-bunsimura 田端文士村記念館 講演会場となる田端文士村記念館ホール

今年100歳を迎えた現役の挿絵画家・中一弥さんを特集した「粋美挿画」創刊号は残部僅少となりました。

A4判40頁(創刊号より8頁増)、全頁カラー、定価1,000円+税50円+郵送料80 円=1,130円。

〒157-0068世田谷区宇奈根1-21-6スタジオ・リンクス星様気付 日本出版美術家連盟事務局販売部 fax:03-3749-8669 mail: suibisouga@jpal-art.com mail: md9s-oonk@asahi-net.or.jp 「粋美挿画」創刊号(残部僅少)、第2号は ・神保町・東京堂書店 TEL.03-3291…

3月6日発売予定「粋美挿画」2号、ご購読のお申し込みは下記宛てハガキまたはFAXかメールでお申し込みください。お支払いは、冊子と一緒に郵便振込用紙を同封いたしますので、冊子受けとり後に、お振り込みをお願いいたします。

「粋美挿画」2号が校了して、来週はいよいよ印刷入稿する段階に入った。3月6日の発売日を前に一足先に内容の一部をお見せしちゃいます。

「粋美挿画」2号表紙。 「粋美挿画」2号 2-3p、専太郎のデビュー作、専太郎の作品は直ぐに評価され、沢山の仕事に追われるようになる 「粋美挿画」2号 4-5p 夢二の作品やビアズレーの作品にヒントを探っていたのがよく分かる 「粋美挿画」2号 6-7p このモ…

挿絵師のその後、板下絵師に代わって、日本画家系の挿絵画家が台頭してくる明治20年代について、匠の論説にさらに耳を傾けて見よう。

「しかし、浮世絵師に端を発し、社会的に位置の低かったそれら職人がまかなった明治初年の読本挿絵の伝流も、明治二十年代に入って、活版雑誌類が広まるにつれ、その弟子達から、かつての低俗板下絵師の扱いを離れるようになっていった。 明治二十二年創刊の…

純文学作家の新聞小説には挿絵がない

当時の代表的な文人饗庭篁村は幕末期の読本作者と異なるプライドを示すためか、その小説に挿絵を伴うのをきらい、『余や不肖といへども事に操觚に従ひ、自ら計らざる嗤ありといへども聊文学者を以って自任す。されど文字を連ねて感動せしむる能わずといえど…

洋画家による画文一体の挿絵の萌芽と壁

「明治十八年初刊の逍遥の『当世書生気質』には、はじめ洋画家長原孝太郎(止水)が挿絵をし、画文一体の文明開化方式を期したのであるが、のちに挿絵の名家の定評を得た孝太郎の挿絵は当時不評判で、わずか二枚で中止させられている。 逍遥の回想によると晩…

明治期の挿絵が文学と接近していく様子を匠秀夫「小説と挿絵」(『日本の近代美術と文学』(沖積社、昭和62年)に見てみよう。

「明治期における雑誌・書籍を概観すると、まず読本の挿絵では、江戸末期の黄表紙、赤本、黒本など、総じて絵双紙といわれたように、かなりの来歴を持っている。さらに、山東京伝の案出になるといわれるが、絵双紙の中から、『巻中の主要人物等々の巻頭に掲…

岩田専太郎は、特種

明治以降から大正末期頃まで、挿絵が本絵に比べ卑下されていた時期があった。その時期と卑しいもののように思われた理由について、木村荘八は『近代挿絵考』(双雅房、昭和18年)に

「一體さしゑが版行盛んなのは幕制以来のことで、何の不思議もない。只近頃で見ると、一時さしゑ或いは挿繪師と云うのが、直ちに板下仕事の意味にとられて、肩身を狭く取扱はれた時代がある。多少具體的な云ひ方をして見ると、水野年方あたりからも上野の山…

挿絵の暗黒時代

「粋美挿画」創刊号、第2号は神保町・東京堂書店 TEL.03-3291-5181、紀伊国屋書店・新宿南店(新宿本店代表TEL.03-3354-0131)でもお求めになれます。

「粋美挿画」巻頭特集、2-3p 粋美挿画」巻頭特集、4-5p 粋美挿画」巻頭特集、6-7p 「粋美挿画」巻頭特集、8-9p 「朝日新聞」2011年2月8日朝刊に掲載された「挿絵画家・中一弥さん 100歳に」

「粋美挿画」創刊号の特集「99歳でなおも活躍を続ける 挿絵画家・中一弥」に登場して頂いた中さんが、1月29日に100歳を迎え、朝日新聞・文化欄に記事が出ていた。

「99歳でなおも活躍を続ける 挿絵画家・中一弥」を特集した「粋美挿画」創刊号 ■「粋美挿画」創刊号、ご購読のお申し込みは下記宛てハガキまたはFAXかメールでお申し込みください。お支払いは、冊子と一緒に郵便振込用紙を同封いたしますので、冊子受けとり…

田端文士村記念館 TEL.03-5685-5171

詳しくは、下記のHPをご覧ください。 http://www.kitabunka.or.jp/kitaku_info/rlink/work-bunsimura 田端文士村記念館 講演会場となる田端文士村記念館ホール

2日には「粋美装画」2号特集の挿絵画家・濱野彰親氏宅をカメラマン・タカオカ邦彦氏他3名で訪問し、掲載写真撮影と文章の校正等を敢行。レイアウトまで完成しているというのに、突如、カメラマンを連れて取材に行くことになった。今回撮影した写真を採用するために、濱野氏の挿絵を削りデザインの変更を余儀なくされる。編集長・アートディレクターとしては、メンツ丸つぶれで大いに腐る。

濱野彰親氏アトリエにて、2011.2.2、撮影:大貫伸樹 濱野彰親氏アトリエにて、2011.2.2、撮影:大貫伸樹 濱野彰親氏豪徳寺にて、2011.2.2 撮影:大貫伸樹 濱野彰親氏(中央)を囲む大貫、星恵美子氏、沢登みよじ氏。豪徳寺にて、2011.2.2 撮影:タカオカ邦彦…

「粋美挿画」創刊号、第2号は

「粋美挿画」2号、ご購読のお申し込みは下記宛てハガキまたはFAXかメールでお申し込みください。お支払いは、冊子と一緒に郵便振込用紙を同封いたしますので、冊子受けとり後に、お振り込みをお願いいたします。A4判40頁(創刊号より8頁増)、全頁カラー、定価1,000円+税50円+郵送料80円=1,130円。

〒157-0068世田谷区宇奈根1-21-6スタジオ・リンクス星様気付 日本出版美術家連盟事務局販売部 fax:03-3749-8669 mail: e-hoshi@theia.ocn.ne.jp mail: suibisouga@jpal-art.com mail: md9s-oonk@asahi-net.or.jp

「粋美挿画」2号表紙、3月3日発売予定!!

2月5日には沢登みよじさんから名刺広告が1本とれたとの連絡がはいった。5日は、田宮模型の箱絵などで知られている大西將美さん宅をカメラマンのタカオカ邦彦氏と星恵美子氏と三人で訪問し、リキテックスの新商品テストのインタビュー記事を作った。

3月6日(日)の講演会に「粋美挿画」第2号の発売日を間に合わせようと、編集スタッフ一同最後の追い込みに入っている。巻頭特集の「挿絵画家・岩田専太郎」が田端文士村記念館での講演内容と関連性があるので、そこで発行予定日を3ヶ月も前倒しして販売してみよう、というのがここに来て拍車がかかってきた理由でもある。

大西さんは毎日規則的に、午前中2〜3時間描き、午後に2〜3時間描き、夕方に近所の公園などへ散歩に出たりして、夜にも2〜3時間描いているという。今描いている絵はこうして3週間くらいかけて描いているが、これから仕上げに入るのでまだもう少し時間がかかるという。1枚の絵に精魂込めているのが絵によくあらわれている。奥さんが、「大西の絵には人が息づいているのが好きなんです」と言っていたのが印象的だった。

製作中の大西將美さん 撮影:大貫伸樹 製作中の大西將美さん 撮影:大貫伸樹 作品を前にした大西將美さん 撮影:大貫伸樹 大西將美さんの装画作品 撮影:大貫伸樹 棚の上に積まれた大西將美さんの箱絵作品 撮影:大貫伸樹 棚の上に積まれた大西將美さんの箱…

田端文士村記念館講演会「新聞小説挿絵と石井鶴三・岩田専太郎」の申込締め切りが2月7日(月)で終ってしまいましたが、残席が多少ありますので、直接会場に来ていただければご入場いただけます。(定員になりしだい締め切ります)

ブックファースト新宿

でもお求めになれます。 「粋美挿画」2号、2p

三省堂神保町