【毎年楽しませてくれる宝晃院のボタンの花、今が盛り!】…市内の植物探索(38)
往復4,600歩という私にとっては絶好の散歩コースに宝晃院があり、今年も紅色のボタンを楽しんできました! これからまだピンクの花が咲きそうなので、来週も楽しみです。
ボタンの原産地は中国西北部で、野生種は5種ほどが中国に自生しています。日本へは8世紀に、中国から薬用植物として渡来したといわれています。その後、ボタンの栽培は元禄時代から盛んになり、幕末期、高津西坂下の植木屋百花園松井吉助のものは「吉助の牡丹」として名所に数えられました。江戸時代には数多くの観賞用の園芸品種が生み出されましたが、江戸時代の品種は、わずかにその名をとどめるだけで、現在栽培される品種の多くは、明治以降に作出されたものです。日本への渡来時は、単弁花でしたが、現在栽培されているものは重弁もあり、色や形も様々です。
猪肉の鍋を「ぼたん鍋」と呼ぶのはなぜか? とりあわせの良いもののたとえとして、「梅に鶯(うぐいす)」「獅子に牡丹」(獅子に牡丹の花を配した豪華な図柄)などがありますが、この獅子をイノシシとみなし、イノシシ鍋を牡丹鍋と呼んだようです。同様の例として「馬肉の「桜鍋」、シカ肉の「紅葉鍋」などがあります。