【牡丹のようにふんわりとたくさんの花をつけることから別名を牡丹桜(ボタンザクラ)とも呼ばれる八重桜。今が盛り!】…市内の植物探索(39)

【牡丹のようにふんわりとたくさんの花をつけることから別名を牡丹桜(ボタンザクラ)とも呼ばれる八重桜。今が盛り!】…市内の植物探索(39)
 染井吉野が葉桜になり、桜色の花と若葉が入り乱れるこの時期に見ごろの時期を迎えるのが八重桜です。どちらかというと儚いイメージのある染井吉野と比べ、八重桜にはどっしりとした安定感と華麗な感じがあります。市内にはいたるところで今が盛りです。
 八重桜の花びらは枚数が決まっていません。だいたい10枚くらいから、多いものでは100枚以上にもなります。一輪の花に300枚近く花びらをつける、兼六園菊桜という桜もあります。同じ八重桜なのになぜ、花びらの枚数が異なるのかというと、実は八重桜というのは品種ではなく、八重咲き、つまりたくさんの花びらが重なっている桜の総称だからです。、八重咲きの桜でも、菊の花のように大量の花びらをつけて咲く花は「菊咲」と呼び分けることもあります。
  多くの品種が野生種のオオシマザクラヤマザクラなどの種間雑種として誕生した栽培品種のサトザクラ群に属し、ボタンザクラ(牡丹桜)とも呼ばれ、その種類としては「関山(かんざん)」「一葉(いちよう)」「普賢象(ふげんぞう)」「鬱金(うこん)」 などの種類が知られています。
 八重桜は古くより春の風物詩として親しまれ日本人との関わりの歴史は長く、平安時代歌人伊勢大輔は「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな」という八重桜を和歌の題材にした一首を詠んでいます。
 
西東京市泉町2丁目で2024.4.14に撮影した八重桜の花

 
 
西東京市保谷町6丁目で2024.4.14に撮影

 
 
清瀬京松山3丁目で2024.4.16に撮影

 
 
西東京市保谷町4丁目で2024.4.5に撮影

 
 
西東京市保谷町6丁目で2024.3.15に撮影

 
 
 
西東京市泉町2丁目の如意輪寺境内にある八重桜が今満開です。大きな木で見応えがあります。