タイトル文字が綺麗なので購入してしまった本

久しぶりにママチャリで西東京市三鷹〜吉祥寺へ出かけた。ついでに古本屋も覗いて、自転車がフラフラするほどたくさん購入してしまった。

 タイトルの文字が綺麗なので購入してしまった竹森千珂『金色の魚』(朝日新聞社、1996年)装丁:坂川栄治、装画:水上多摩江(写真左)。

著者には失礼だが本は読まない…だろう。ただ表紙を眺めるだけで満足なんです。しみるな〜、この表紙! でもちょっと気になることがある。このタイトルを書いたのは装丁家の坂川さんなのか、それとも装画を描いた水上さんなのか? この場合は水上さんだと思うのだが、坂川さんの装丁本は手書きの作品が多いので、余計に迷ってしまう。
(制作者の坂川栄治さんから11.23にFBへコメントがあり、書いたのは水上多摩江さんであることがわかりました。)


 よく似た感じの文字を望月通陽さんが書いていたが、望月さんの装丁本も大好きで、たくさん持っていたが引越しの時に処分してしまって、今は5〜6冊しかない。ブックデザイナーにはこのテーストはなかなか出せない。


望月通陽:装丁、辻仁成『ミラクル』(新潮文庫、1997年)



望月通陽:装丁、望月通陽『クリスマスの歌』(偕成社、1999年)


ヴィクショナリー『TYPOGRAPHY MANIACS』(グラフィック社、2012年)は本文中のシマシマ模様の立体文字が気に入って購入してしまった。いずれこんな文字を作って何かの本のタイトルに使ってみたい、なんて思っていたら、いつの間にかレジに持って行っていた。


この本には他にもたくさんの面白い文字が記載されているので、仕事の合間に眺めるのが楽しみだ。


川上澄生全集第二巻』(中央公論社、昭和63年)は全14巻のうち10冊しかなかったので、格安だった。


ほかに『芹沢硑介全集』も全31巻のうちの10冊ほどしかなかったのでこれも格安で購入。芹沢の切り絵文字というのかこの書体の文字が配された作品には特に魅かれます。

『芹沢硑介全集第一巻』函+36-37P合成(中央公論社、昭和55年)



『芹沢硑介全集第一巻』154-155P(中央公論社、昭和55年)960


こんなに購入したらママチャリは重さに耐えられずフラフラして怖いので、市街地は乗らずに押して歩いた。