如意輪寺の鐘

【絵筆探索西東京】第12回……「如意輪寺の鐘」
「ひばりタイムス」連載【絵筆探索西東京】の水彩画と800字のコメントが8日(木)にアップされますので、http://www.skylarktimes.com/ でご覧ください。今回が連載の最終回となります。

 明治の文学者によって記された「保谷八景」の6番目に如意輪寺の除夜の鐘が選ばれ『何時の頃初めけん百八の煩悩を憧殺すとて、除夜の夜半過より曉にかけて鐘撞くことをこの寺もするなり。正月は冥土の旅の一里塚とは言え、併しながら新年は待たるるものぞかし、夜のほのぼのと白む頃、東天紅の一声に我も和せんとてか、〈ボーン〉との曉鐘戸隙を破りて耳朶に達する時の心よさ、何かたとえん。』と書かれています。
 この鐘の音がこの地に初めて鳴り響いたのは、今から約240年前の安永7(1778)年。太平洋戦争で一時中断はしたものの、まさに西東京市のレガシー(遺産)です。
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