【時期が遅かったので、宝樹院でも宝晃院でも最後の一輪でした、ハスの花!!】…市内の植物探索(61)

【時期が遅かったので、宝樹院でも宝晃院でも最後の一輪でした、ハスの花!!】…西東京市市内の植物探索(61)
 蓮(ハス)の原産地はインド亜大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出します。草高は約1メートル、茎に通気のための穴が通っていおり、水面よりも高く出る葉もあります(スイレンにはない)。葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができます(ロータス効果)。
 啄木の詩に「静けき朝音たてて白き蓮花のさくきぬ」、正岡子規の句にも「朝風にぱくりぱくりと蓮開く」などと詠われ、それらの印象から、ハスの花が音を立てて咲くと信じている人が今でもあるようです。が、残念ながら開花時には音を立てません。 それでも、水面にポッカリと浮かぶハスを見ていると、いかにも花びらが音を立てて開いたように思えてきます。
 日本の童謡で「♪ひらいた ひらいたなんの花が ひらいたれんげの花が ひらいたひらいたと 思ったらいつのまにか  つぼんだ」と歌われる、良く知られたうたですが、実はこの「れんげの花」とは、「レンゲソウ」ではなく、インド原産の水生植物「ハス(蓮)」のことで、仏教伝来により「蓮華 (れんげ)」と呼ばれれています。
 蓮(ハス)の葉を売る商売はお盆の時期だけの季節もの、つまり薄っぺらい商売とされ、蓮の葉イコール薄っぺらいとされたそうです。さらに男性の身辺のお世話をする女性を「身持ちが軽い女性」とし、蓮(ハス)の葉女と呼ぶようになったと言われています。このことから、振舞いが下品な女性のことを「蓮っ葉女」と言うようになりました。
西東京市泉町2丁目・宝樹院で2024.7.26に撮影したハスの花

 
西東京市泉町2丁目で2023.7.13に撮影

 
西東京市住吉町1丁目・宝晃院で2024.7.26に撮影

 
西東京市住吉町1丁目・宝晃院で2023.7.13に撮影