本歌取りとは、

「和歌、連歌などの技巧の一つ。すぐれた古歌や詩の語句、発想、趣向などを意識的に取り入れる表現技巧。新古今集の時代に最も隆盛した。転じて、現代でも絵画や音楽などの芸術作品で、オリジナル作品へのリスペクトから、意識的にそのモチーフを取り入れたものをこう呼ぶ。オリジナルの存在と、それに対する敬意をあきらかにし、その上で独自の趣向をこらしている点が、単なるコピー(パクリ)とは異なる。」(「はてなキーワード」)とあり、剽窃や盗作とは違い、元の作品を応用してアレンジするというような意味か。



織部瓜文陶硯(東京国立博物館)。『別冊太陽 青山二郎の眼』より転載



片岡鉄兵『純粋小説全集第11巻 流れある景色』(有光社、昭和11年5月)



青山二郎『眼の引越』(中公文庫、昭和57年)。
原本は創元社から昭和27年6月に刊行され、同じ模様が使われていた。



「三彩花紋皿」(唐時代、東京国立博物館)。『別冊太陽 青山二郎の眼』より転載



「日本映画」(大日本映画社、昭和18年)と「古染付蓮花文大皿」(青山二郎旧蔵)。『別冊太陽 青山二郎の眼』より転載




島木健作『随筆と小品』(河出書房、昭和14年)と「吸坂手白鷺鉄釉染付向付」(滴翠美術館、江戸時代)。『別冊太陽 青山二郎の眼』より転載