2009-12-09から1日間の記事一覧
数日前に創元社東京支店の最初の一冊として『いのちの初夜』を紹介したが、青山二郎が装丁する創元社本の最初の本でもあった。因果なもので『定本北条民雄全集』上下巻は、恐らく青山二郎(1901年6月1日-1979〈昭和54〉年3月27日)の最後の装丁本ではないだ…
「直木三十五の長篇『南国太平記』の前篇が出たのは、昭和六年(1931)年の四月で、四六判箱入の上製本。装幀者の記載はなく、中篇の中扉の対向にようやく〈装幀・挿絵 岩田専太郎〉と印刷される。扉の意匠は専太郎でいいにしても、表紙の図柄や線は専太郎の…