私も多いに齊藤昌三のゲテ本に惚れ込んで、ゲテ本を沢山造った。私の場合、普段は書店に並ぶ量産本を造っているので、その反動かどうか手製本は殆どがゲテ本になってしまう。



金属や貝、針金、布などを象嵌した漆塗りの表紙、背は子牛皮。外国のルリュール展出品用に造ったもの。


明治時代のものと思われる板本をばらして表紙に貼込み、そこに刀の鍔を象嵌した。東京造形大学桑沢デザイン研究所の授業用に見本で造ったもの。角布のある本は初めて造った。


布製の赤いメジャー[巻き尺]や金属製蝶の飾り物、切手などを貼込んでいる。高円寺茶房書林で「消しゴム版画と製本のワークショップ」を開催したときの、生徒の版画25枚が貼込まれている。