2011-01-01から1年間の記事一覧

新潟アンテナショップでちょっと一杯!

展覧会の片づけが終わり、このまま帰るのも!と、同潤会の直ぐ後ろにある新潟県のアンテナショップ食楽園によって、新潟の酒を一杯引っかけた。 海鮮丼やゲンザ唐揚、栃尾揚など海の幸を食べてみたが、日本酒は勿論のこと、つまみ類もみんな美味で価格も表参…

表参道・同潤会で開催された田口洋子さんの「ルリュール展」最終日に行ってきた。原宿駅をおりるとすぐ駅前からものすごい人の波で圧倒される。

挿絵画家・堂昌一宅を訪問した時に頂いた自費出版のクロッキー集『QROQUIS SHOICHI DO』(2010年、A4版、スミ1色刷り、20頁、定価1,800円)を観ると、堂が描く女性の妖艶さを作り出す秘密が分かるような気がする。普段から絶えずクロッキーを心がけていたという。そんな堂のクロッキーは私がイメージするクロッキーよりは、かなり克明に描き込んでいる。

堂昌一『QROQUIS SHOICHI DO』(2010年、A4版、スミ1色刷り、20頁、定価1,800円+送料80円) 自費出版のため堂前家以外で入手するのは難しいと思う。が、かといって、画集に記載されている住所や電話をアップするのは何かと問題があり難しいので、私のメル…

「粋美挿画」2号好評発売中!

A4版38頁、定価=1000円+税50円(送料80円) ご購読のお申し込みは上記事務局へ。 「粋美挿画」2号 4-5p 岩田専太郎が夢二の作品やビアズレーの作品にヒントを探っていたのがよく分かる 「粋美挿画」2号 6-7p このモダンさと妖艶な女性がが人気の秘密。で…

日本出版美術家連盟、会員募集中! 年会費18,000円

日本出版美術家連盟は、1948(昭和23)年4月、岩田専太郎、梁川剛一、田河水泡、鴨下晁湖、細木原青起を含む15名の挿絵画家達が発起人となり創設され、現在、浜野彰親を会長とする出版美術界に於ける長い歴史と伝統をもつプロ・イラストレーターの団体です。…

堂昌一「下が川だった頃」(「文芸随筆」NO.43、2006年)より転載。

昭和二十一〜二十二年、焼け野原の銀座。焼け残った、松屋デパートと、四丁目の服部時計店(今の劇場)が進駐軍のPXに、宝塚劇場が「アニーパイル劇場」に、デパート松坂屋の地下が五百人の日本人ダンサーが侍る進駐軍専用のダンスホール、その他キャバレー…

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挿絵画家・堂昌一の略歴を作っていたが、若い頃のデータがなかなか見つからずにいた。が、「粋美挿画展」への出品作品を借りるために堂前家を訪問し略歴作りの困難さ明かすと「文芸随筆」に連載執筆された記事を出してくれた。今回は堂昌一「戦中から流れて」(「文芸随筆」NO.44 、2007年)を紹介しよう。

昭和十七年、中国での四年半続けてきた戦争初戦の勝利を発表し続けた、大東亜戦争大本営。国民は喜んでいましたが物資の不足は深刻で、絵の具は配給制になり、何れかの絵画団体に属していませんと配給がありません。“聖戦美術展”“大東亜戦争美術展”等の公募…

堂昌一「ふるさと」(「文芸随筆」日本文芸クラブ、2008年)

私は東京の川向こう向島の生まれです。 私が7才の時「アル中」の父を亡くしました。極端に親戚の少ない私と母は忽ち路頭に迷うところでしたが、姉の嫁ぎ先に引き取られて厄介になることになりました。 堂昌一:画、「ふるさと」(「文芸随筆」2008年)お姉…

堂昌一「あね・おとうと」(つづき)

女性の服装もモンペが影をひそめ、和服が多くなり、洋服もロング・スカートや、いかり肩のフレアコートが流行してきました。 街でからんできたチンピラを、まだ若く美しかった姉が威勢の良いたんかで、追っ払ったのも今では懐かしい思い出です。 店によく来…

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日本出版美術家連盟、会員募集中!年会費18,000円

日本出版美術家連盟は、1948(昭和23)年4月、岩田専太郎、梁川剛一、田河水泡、鴨下晁湖、細木原青起を含む15名の挿絵画家達が発起人となり創設された出版美術界に於ける長い歴史と伝統あるプロ・イラストレーターの団体です。出版に関わるイラスト、挿絵、…

神保町・東京堂書店6階で11月3日まで開催されている「粋美挿画展」のポスターがA0版の大型に変わっていた。日本出版美術家連盟会員の星恵美子先生が個人的に特別に発注して貼り替えてくれたらしい。

東京堂書店店頭に貼られた大型のポスター、人物を配してみるとその大きさがわかる 大型ポスターの効果があったのか、会場に行って見るとお客さんがいっぱい 星先生の粋な計らいに刺激されたわけではないが、「ビニールの袋に入れたままテーブルに置いてくだ…

まだ四十九日も済まないというのに、11月3日まで神保町・東京堂書店で只今開催中の「粋美挿画展」に出品する堂昌一(本名:堂前證一)先生の作品をお借りするために無理を言って10月19日に両国のお宅を訪問させていただいた。お嬢様と奥様が作品を用意して待っていてくれた。3時に訪問し終ったのは22時30分だった。その間、堂先生のアトリエでたくさんの資料を見せていただいたり、思いで話を伺ったりしながら、星恵美子先生や沢登みよじ先生、お嬢様の3人は展示用の作品を選び出しパネルにどんどん貼っていった。堂先生は几帳面な方で

私は体調不良を理由に展示の準備作業には加わらず、同大な数の作品の選択基準を「木枯し紋次郎」を中心にすることを決めたり、略歴の空欄を埋めたり、堂先生のもう一つの雅号の話を奥様に聞くなど、比較的楽な作業に携わった。略歴については「文芸随筆」No.…

堂昌一、もう一つの雅号・春日章の由来

堂昌一先生のお宅を訪問したときに、「春日章の雅号の由来は?」と質問すると、奥様が下記のようなメモをしながら説明をしてくれた。 奥様の小唄の名取名が「春日章一」で、これから「一」をとって「章」としたのがもう一つの雅号になった、とのこと。奥様の…

なお、29日30日は別のイベントが同じ部屋で開催されるため、急遽、展示作品が全て片づけられ見られなくなりました。

東京堂書店ショウウインドウに飾られた「粋美挿画展」ポスター 東京堂書店6階「粋美挿画展」入り口 濱野彰親コーナー1、ポスターに使われている森村誠一「棟居刑事の情熱」、森村誠一「青春の源流」、松本清張「黒革の手帳」、山崎豊子「大地の子」など 濱…

ここからは日本出版美術家協会会員のコーナー

西村春海氏、星恵美子氏、岐部たかし氏の作品コーナー 小宮山逢邦氏、沢登みよじ氏、麻利邑みみ氏、飯田勉氏、さとうかおり氏等の作品 石川吾郎氏作品、大西將美氏作品など 大西將美氏作品3点、下のオブジェ2点は大貫伸樹 古籐泰介氏、細川武志氏、大貫伸樹…

昨日、「粋美挿画展」の写真を撮りに神保町・東京堂書店6階に行ってきた。こんなにもたくさんの挿絵原画を見ることができる機会は滅多にない。シャーロック・ホームズよろしく虫眼鏡で原画を見ると、原画を見なければわからないそれぞれの画家の秘密の画法が見えてくる。例えば堂昌一先生は、スミ一色の印刷物の挿絵でも、筆やペン、コンテ、鉛筆、クレパス、ポスターカラー、水彩絵の具などたくさんの画材を使って描くそうだ。この違いを見分けるのは印刷物を見ただけでは分からない。やっぱり原画だよね。

これは堂先生宅を訪問したときの写真で、会場にはありません。 そんな原画がいっぱいの会場をしっかり撮影してきましたので、展覧会の全貌をお届けします。「粋美挿画展」は神保町・東京堂書店6階で10月27日~11月3日まで開催されています。

昨日は「粋美挿画展」の搬入日だったので、オブジェを担いで神保町まで行ってきた。地下鉄の階段を苦しそうに登りながら、途中の踊り場で休んでいたら、30代くらいかと思われる大きなサングラスをかけた女性が「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。「大丈夫です、ありがとう」と返事をしたら、大きなキャリーバッグをいっきに出口まで運びあげてくれた。お名前を聞く間もなく、地下鉄へと消えていった。ありがとう神保町の人!

町は多くの古書店さんが屋台を出すのに忙しそうだった。ちょうど12時少し前に着いたが、既に星恵美子さん、沢登みよじさんをはじめ数人の会員が到着していた。三々五々作品を手にした会員達が集まり始め、梱包をほどき展示が始まる。5時頃になるとほぼ完成。…

日本橋・ナンワギャラリーで10月24日〜30日まで開催される「伊勢田邦貴遺作展」オープニングパーティに行ってきた。意外といっては失礼だが、大盛況ぶりに驚いた。

「伊勢田邦貴遺作展」ウィンドウに飾られた大型の看板 芋をあらうような混雑ぶり 油絵から挿絵原画や印刷物まで幅広く展示されている

昨日夕方から始めた、「粋美挿画展」展示用のパネル作りがやっと終った。芯から疲れた。まだ療養中だというのに、この団体はよくもこんなにこき使うよな。

伊勢田邦貴:画、「天馬少年」「快塔王」など 伊勢田邦貴:画、「砂漠の英雄ロレンス」

やっとパネルの梱包が終わり一息ついていると、日本橋・ナンワギャラリーで10月24日〜30日まで開催される「伊勢田邦貴遺作展」の準備をしているチームから「リーフレットに掲載されている挿絵や本がない」との連絡があった。私は同時に神保町・東京堂書店6階で開催される「粋美挿画展」の準備で精一杯で、「伊勢田邦貴遺作展」の展示には関わっていなかったので、そんな事には気がつかなかった。故・伊勢田邦貴の作品は今回2つの展覧会に同時に出品することになってしまい、このような不手際が起きてしまった。すぐに「粋美挿画展」の梱包を

日本橋ナンワギャラリーで開催される「伊勢田邦貴遺作展」リーフレット、右下のモノクロの挿絵が「快塔王」の挿絵。 神保町・東京堂書店で開催される「粋美挿画展」ポスター、一番上の挿絵が伊勢田邦貴:画「砂漠の英雄ロレンス」 東京堂書店の「粋美挿画展…

挿絵画家・故堂昌一先生のアトリエのそこここに置いてある箱を開けると、そのどの箱からも素晴らしい挿絵原画が飛び出してくる。古い作品は原画の寸法も思いもしなかったほど大きく長編が60cmほどもある大作もある。大作は腕で描けるのでストロークも大きく線も生き生きしていい絵が多い。この大きさが堂先生の絵の評価を高くしている秘密かも知れない

堂昌一、挿絵原画保存箱 堂昌一、挿絵原画保存箱

わが家のベランダに、季節外れのハイビスカスが4輪やさしく咲いた。なにかいいことがやってくるのだろうか? そんな明るい気にさせられて、なんとなく嬉しく癒される。

「粋美挿画展」の開催日が近づいてしまい、失礼だとは思いながらも、まだ初七日を過ぎて間もないという故・堂昌一先生のアトリエを星恵美子先生、沢登みよじ先生、私の三人で訪問し、出品作品をお借りした。まずは堂先生に花を捧げ、ご焼香をしてご挨拶。奥様、お嬢様とのご挨拶もそこそこに、早速展示用の作品をお借りする話を切り出した。先ず第一に一番手を付けたのが気になっていた、原画を手に入れる前にポスターに使ってしまった「股旅新八景」の挿絵原画を探してもらうことだ。とりあえずこれがないと、ポスターを見て会場に来てくれた人に嘘

堂昌一:画、長谷川伸「股旅新八景」(光文社、昭和62年10月) 大貫伸樹:デザイン、「粋美装画展」ポスター 堂先生は几帳面な方で、ほとんどの作品が作家名や小説タイトルごとに綺麗にまとめてあった。堂先生の父親は指物師であった影響もあるのだろう、絵…

知人が原宿のギャラリーで、「ルリュール展」を開催するので、以前作った漆の表紙の本を出品して欲しいという依頼を受けた。古い話なのであまり気乗りはしないが、義理があるので強くは断れず遠まわしに断ったのだが、押し切られてしまった。今日は図録に掲載する写真のデータを送って欲しいというので、部屋の中で撮影した。

造本・製本:大貫伸樹、漆表紙の本1 造本・製本:大貫伸樹、漆表紙の本2

神保町・東京堂書店6階で10月27日~11月3日まで開催される「粋美挿画展」に、私も現役作家として出品することになった。 http://tokyodoshoten.co.jp/blog/?cat=3 手書きの挿絵はないが、オブジェを作り撮影して装丁に使ったものが、70~80点ほどあるので印刷物とセットにして並べようと思っている。大きなオブジェは邪魔になるので大半は壊して捨ててしまったが、小振りのものが20~30位は何処かにあるはず。そうおもってトランクルームや自称アトリエや、隣の女房の実家等を探してみたが

それよりも、手書きのリアルイラストを主流とするこの会に手書きでない装画を出品してもいいのだろうか、という疑問は残る。 オブジェ制作;大貫伸樹、「紙魚の手帳」no22(E+D+P研究所、2003年10月) これは、恐らく印刷物になった私の最初のオブジェ作品…