2012-11-11から1日間の記事一覧

『戸張孤雁集』(碌山美術館、昭和61年)が届いた。詳細な「戸張孤雁年譜」が記載されているのが嬉しい。それよりも、石井鶴三「戸張孤雁氏を憶ふ」という追悼文が記載されており、そのなかに挿絵画家としての戸張孤雁について書かれている部分があるので転載させてもらおう。

「彫刻家として又版画家としての氏を知る人は多いかと思ふが、挿絵画家としての氏を知る人は案外少なくはないかと思ふ。ところが実は戸張君は寧ろ挿絵の専門家として最初に世にあらはれたのであつた。 明治40年の頃と記憶する。戸張孤雁といふ人が、アメリカ…