「ホトトギス」と浅井忠の門下太平洋画会の洋画家


この洋画風コマ絵の挿入で、新鮮な魅力を放ったのが、『ホトトギス』の対抗誌『明星』であるが、竹久夢二なども、このコマ絵全盛期の新気運にのって、専門コマ絵画家として人気を手中にしたのである。
 コマ絵に触発された洋画趣味は、これに続いて、35、6年以降、絵葉書、水彩画の流行によって、さらに増幅されていくことになる。