表紙の装画に魅せられ『ドン・キホーテ』(集英社、1990年)を購入。


シリーズなので『シャーロックホームズの冒険』(集英社、1990年)、『怪盗ルパン』(集英社、1990年)、『足ながおじさん』他数点を購入した。



装画製作者は「カバーオブジェ制作/PENGUIN STUDIO 栗田伸子+小田桐みや子」とあった。しわしわの紙を貼り合わせたもので一見素人の作品のようだが、オリジナリティが高く、完成度の高さからデッサン力というか形を作り上げる力の確かさを感じた。何よりも「完成度」「クオリティ」をきれいに仕上げるものというよな勘違いをしていないところが素敵だなと共感。


30年ほど前、広告の仕事をしていた頃にPENGUIN STUDIOのカラス(『怪盗ルパン』の下の方にも登場している)を使ったことがあり、撮影が終った時に「ゆずってほしい」とお願いしたが、断られたことがあった。30年経った今でも未だ新鮮だ。始めたばかりの私のオブジェもこんな風に育ってほしいとの願いを込めての蒐集だ。