『狩久全集』限定本の証

出版記念パーティでは全巻が揃わなかった『狩久全集全7巻』(全巻揃い300セット限定)の全巻セットが送られてきた。何よりも驚いたのは滅多に手に入れることが出来ない、いや、毎月箔押の本を作っているが、見ることさえほとんどない表紙の金箔押に使った金版が一緒に梱包されてきたのだ!!! 


S社長さんは「増刷しない証として、それぞれの巻の金版を喜んでくれそうな人に送りました。」と話してくれた。これには、全巻の刊本が送られてきたこと以上に感激!驚いた。版元・社長さんの心遣いに涙がでるほど嬉しかった。なにせこの世にひとつしかないだけでなく、この真ちゅうのような金版の製作費はかなり高い。普通1000部以内の金箔押だと4〜5千円でできる亜鉛合金金版を使うのだが、これは10〜15倍はするはずだ。装丁の仕事を40年間やっているが、手にしたのは初めてで、山吹色の小判のように見えてきた。