『長ぐつをはいた猫』のPUSSを有名にした長靴

ウォルター・クレイン:絵、シャルル・ペロー『長ぐつをはいた猫』(「Puss in Boots」日本語翻訳復刻版、童話館出版、2006年)を入手。日本語版があるとコメントするのにもちょっと安心。


なぜ猫のPUSSはウサギを捕え、王様をだまし、人食い鬼をだまし食べてまで、いわば悪業を働いてまで粉屋の三男坊に忠誠心を発揮したのだろうか? PUSSっていい龍なの? 悪い奴なの? 


漱石吾輩は猫である』など比較にならないほど、PUSSを世界中で最も有名な猫にした「薮の中でも歩ける長靴」は何を意味しているのだろうか? この本はなかなか難解だ!絵本といえども侮れない!


下の写真には王女が団扇を持っているのが描かれており、クレインが浮世絵を研究していたことが伺える絵でもある。