【捨てられない本】川上澄生作「市制施行記念版画集・苫小牧」（昭和23年）5葉入りは限定30部の小版画集の復刻版で季刊「紙」（王子製紙、昭和56年）の付録.特に大切なものとも思っていなかったが、なぜか捨てられず33年間も本棚に鎮座していた。
川上澄生は私の趣味の装丁史や挿絵史の範疇にはひっかからなかったので、絵は好きで、新潟の美術館へも行ってきたが作品を購入したり集めたりなどには至らなかった。
2冊の著書川上澄生『ゑげれす いろは人物』（濤書房、昭和49年）、川上澄生『西洋骨牌（とらむぷ）』（二見書房、昭和49年）も40年ほど前のまだ独身の頃に頂いたもので、度重なる引っ越しにも処分されずに大切に保管されている。
