装丁は本業ですが、自ら描いた絵を雑誌の表紙にデザインするのは、初めてでした。はや6ヶ月が過ぎましたが、大きなトラブルもなく何とか続いています。
イラスト作成から撮影、レイアウトまで一人でやってしまうこんなスタイルこそが、私が昔からず〜っとやってみたいと思っていた仕事のスタイルでした。これで、さらに文章まで自分で書いて、隅から隅までミ〜ンな自分でやった本が出来たらいいのに、なんて究極の仕事の夢を追いかけています。
6月21日は夏至ですので「判例タイムズ」では、芋の葉を笠の代わりにして雨宿り場所を探す「夕立」を小枝のオブジェで作成。「印刷雑誌」では子供が昔使ったおもちゃを引っ張り出し「ブリキのおもちゃ・金魚」をテーマにして水彩画で、「夏も近づく……」感じをだしてみました。
アップした写真は、出版社から送られてきた印刷校正紙です。といっても最近は実際に印刷するわけではなく、印画紙のような紙に、コンセンサスやインクジェットプリンターなどでプリントアウトするだけです。「判例タイムズ」はインクジェットプリンターで、「印刷雑誌」はコンセンサスで出力しているようです。
ルーペという拡大レンズで、印刷面を拡大してみると、文字のシャープさや網点などが違うので、どんな出力をしたのかがわかります。実際に印刷する時は印刷インクで刷りますので、今回送られてきた校正刷りとは、紙もインクも違うので、デリケートな指示をしてもあまり意味がなくなってしまいます。ま、だいたいこんなもんかな、てな程度の確認ですね。