2011-01-17から1日間の記事一覧

長年探し求めていた、岩田専太郎のデビュー作となる一竜斎貞山「音羽屋火事」、斎藤金鴬「床下の小函」が掲載されている『講談雑誌』第6巻第3号(博文館、大正9年3月1日)をやっと入手することが出来た。しかも格安! 本が届いた時にこんなにドキドキしたのは久しぶりのことで、「胸キュン本」を越えて一気に「頬ずり本」へ昇格だ。今宵はきっと添い寝してしまうに違いないので、最高級の蔵書「添い寝本」になってしまう〜う。

これが『講談雑誌』第6巻第3号だ徳とご覧あれ〜! 『講談雑誌』第6巻第3号(博文館、大正9年3月1日) 山川秀峰:「舞扇」『講談雑誌』第6巻第3号口絵(博文館、大正9年3月1日) 岩田専太郎:画、一竜斎貞山「音羽屋火事」(『講談雑誌』第6巻第3号、博文館、…

専太郎はこれ等の印刷になった絵の仕上がりが気に入らなかったようで、自伝には次のように記されている。

「はじめて渡された原稿は、講談速記の『赤穂義士銘々伝』の岡野金右衛門だった。まだ木版を使用していたころなので、雁皮紙といううすい紙へ毛筆で描くように、ということだった。うれしかった。うまく描きさえすれば、とにかく生計の目鼻がつく。何はとも…