2009-10-08から1日間の記事一覧

おかげさまで、10月25日に予定されている神奈川県立図書館での講演会は「満員御礼!」になりました。ありがとうございます。

11月にJR中央線・日野駅前にある実践女子学園生涯学習センターで「美しい本の話」と題する講座を3回に渡って開催予定。毎回たくさんの本をもっていきますので、実物を手に取ってご覧下さい。

・場所=〒191-0061東京都日野市大坂上1-33-1(JR中央線・日野駅前) ・受講料=3,150円 ・日 程=11月2日、11月16日、11月30日(いずれも10:30〜12:00) ・内 容=1.洋装本の伝来と装丁の始まり ─橋口五葉の漱石本とアールヌーボー─ 2.幾何学模様の装丁は…

❼麝香の香りのする特殊印刷『紙魚地獄』(書痴往来社、昭和34年9月)

造本:峯村幸造、齊藤昌三『紙魚地獄』(書痴往来社、昭和34年9月)。隅々まで神経の行き届いた繊細な装丁だと思ったら、なんと、昌三ではなく、峯村が装丁を担当していた。納得。 巻末にある峯村幸造の跋文では 「私にとってはこの本は処女刊行でもあり翁の…

❻九代目団十郎愛用品古渡更紗張付け『書斎随歩』(書物展望社、昭和19年3月)

『書斎随歩』(書物展望社、昭和19年3月)

❺友染の型紙を使用、見返しはその型紙で刷ったもの『紙魚部隊』(書物展望社、昭和13年8月)

『紙魚部隊』(書物展望社、昭和13年8月) 装丁については前回掲載

私の所有している本の裏表紙には「天野敬太郎」が発信人の封筒が使われているのが分る。もちろん住所も判ってしまう。

表表紙のほうは解読不能。 住所から判断して、天野敬太郎(1901-1992)、書誌学者、索引家。大正年間京大図書館に入って以来、一生涯を文献データ(書誌)の採取とその編纂・刊行に費やし、1945~2003年に刊行された書誌24772点を網羅的に収録した書誌の書誌『…

❹齋藤昌三宛の古封筒を使用『紙魚供養』(書物展望社、昭和11年8月)

序文に 「茲に四度目の随筆集『紙魚供養』を上梓することになった。……扨、本書の外装は、この數年間に亘り、小生並びに小社宛の郵便の封筒を活用したもので、主として文筆家や藝術家方面のものを選んで張合せたので、從つて同一なものは一冊も出来ない譯けで…

❸漆塗り研ぎ出し布目裝『書淫行状記』(書物展望社、昭和10年1月)

装丁については前回掲載 『書淫行状記』(書物展望社、昭和10年1月)