挿絵がいっぱい少年倶楽部文庫が400円

古書市に行けば手ぶらで帰ってくることはない、特に欲しいという本がなくとも何か買わないと、釣に行って坊主(1匹も釣れない)で帰るような気分になる。今回は昭和50年に講談社から発行された少年倶楽部文庫、左から江戸川乱歩怪人二十面相」、山中峯太郎「敵中横断三百里」、横溝正史「大宝窟」など5冊を格安の各400円で購入。


このシリーズには「のらくろ漫画集」「鞍馬天狗」「冒険ダン吉」「吼える密林」など懐かしい本が沢山ある。
怪人二十面相」の挿絵は天才と言われながらも夭逝した小林秀恒の挿絵が多数入っている。表紙のこのキャラクターを考え出したのも小林だと言われている。
「敵中横断三百里」の挿絵は写真のような細密画の椛島勝一。「大宝窟」は伊勢田邦彦が。
みんな岩田専太郎たちが66年前に創設した日本出版美術家連盟の元会員で、5月の連休明けには新宿紀伊国屋画廊で日本出版美術家連盟主催「粋美挿画展」が、まだ未発表だが予定されている。