2011-08-08から1日間の記事一覧

鴨下晁湖(1890−1967年)明治-昭和時代の日本画家、挿絵画家。

明治23(1890)年2月25日東京に生まれる。本名は鴨下中雄。東京美術学校(現東京芸大)に学び、中退して、松本楓湖(ふうこ)に大和絵系の歴史画を学ぶ。後に、楓湖の師弟が多く集まる巽画会に入会し評議員を務めた。 1907年の第1回文展に『山法師』を出品し、3…

鴨下晁湖の作品図版付きで800字位の略歴を書くだけなので資料はほぼ揃ったのだが、つい勇み足で、どうも集めすぎているようだ。今日紹介する挿絵は平山蘆江「第二の世界」(『現代大衆文学全集續5』平凡社、昭和5年12月)。挿絵だけで読者を魅了するほどの力はまだ感じられないが、昭和3年38歳の時に描いたデビュー作と比較すると、この2年間で、与えられたスペースに対する画面構成感覚がだいぶ慣れてきたように思える。日本画家として成功していても、必ずしも挿絵を描けるとは限らない。この頃は帝展の常連でもあったが、まだ単に文章

鴨下晁湖:挿絵、平山蘆江「第二の世界」(『現代大衆文学全集續5』平凡社、昭和5年12月) 鴨下晁湖:挿絵、平山蘆江「第二の世界」(『現代大衆文学全集續5』平凡社、昭和5年12月) 鴨下晁湖:挿絵、平山蘆江「第二の世界」(『現代大衆文学全集續5』平…