1921年京城に生まれる。
京城師範学校(旧制)卒。
1947年より挿絵執筆。
1975年第3回作家クラブ賞(絵画部門)受賞。
出版美術家連盟理事。
と、書いているように、挿絵執筆は昭和22(1947)年に始まり、江戸川乱歩『怪人二十面相』(光文社、7月初版)が挿絵界デビュー作品ではないかと思われた。ところが、今日入手した野口活『新島襄』は昭和26年刊行の奥付には重版とは記されていないので、これが初版だと思っていたのだが、昭和17年に刊行された戦時中版があることが分かった。まだ実物を確認していないが、もしこれが確認出来たら、伊勢田が21歳の時に描いた作品ということになる。戦時中で人材が少ないとはいえ、全く挿絵の経験のない新人に装丁、挿絵を託すというのは大抜擢であり、一体どのようないきさつで採用されたのかその辺のエピソードにも興味を惹かれる。
伊勢田邦彦:画、野口活『新島襄』(「新偉人ロマンス」橘書房、昭和26年)
伊勢田邦彦:画、野口活『新島襄』(「新偉人ロマンス」橘書房、昭和26年)
伊勢田邦彦:画、野口活『新島襄』(「新偉人ロマンス」橘書房、昭和26年)
伊勢田邦彦:画、野口活『新島襄』(「新偉人ロマンス」橘書房、昭和26年)
伊勢田邦彦:画、野口活『新島襄』(「新偉人ロマンス」橘書房、昭和26年)
伊勢田邦彦:画、野口活『新島襄』(「新偉人ロマンス」橘書房、昭和26年)