新宿紀伊国屋本店での講演会で「日本出版美術家連盟」を展示

5月17日(土)14:00〜、新宿紀伊国屋本店での講演会「洋画家たちのさし絵史」に向けプロット作り開始。講演時間90分を10分ごとに9分割、前30分は出版美術家連盟創立と挿絵画家協会の関連を探る。半ば30分は春陽会挿絵室と大菩薩峠挿絵事件。後30分は明治・大正期の洋画家たちの挿絵界参入と苦難。と時間軸を遡る。
1.出版美術家連盟創立と「Aの会」「十五日会」
 岩田専太郎のもとに集まる御正伸、野口昂明等の「Aの会」と、加藤敏郎、下高原健二、伊勢田邦彦等の「十五の会」が中心となり、専太郎を担ぎ出し団体設立を懇願。専太郎は「戦前には、挿絵画家協会というのがあった…」といって、昭和23年、戦前から活躍していた15名の挿絵画家と共に発起人となり、出版美術家連盟(現・日本出版美術家連盟)を創設する。
2. 「戦前には、挿絵画家協会というのがあった…」とは?
 岩田専太郎が「戦前には、挿絵画家協会というのがあった…」と言った「挿絵画家協会」とは、どんな団体だったのか。名簿などを見つけることが出来ないものかと探し、2010年にネットの古書店で、がり版刷の「日本挿絵画家協会会員名簿」を見つけ購入(写真)。この名簿と、岩田専太郎を中心とした「日本出版美術家連盟」との関連性を探るのが、前30分の山場だ。

「日本挿絵画家協会会員名簿」(昭和14年頃?)

講演会参加方法:4月13(日)10:00から7F芸術書売場にて、「粋美挿画」購入の方で希望者先着50名に参加整理券を配布いたします。 http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20140414100021.html