お隣のおばあちゃんが女流詩人・堀内幸枝さん

三軒隣にお住まいの女流詩人・堀内幸枝(大正9〔1920〕年〜)さんから、日本現代詩人会・新名誉会員になったとの封筒にはいったお知らせがドアポケットに入っていた。留守中に届けてくれたのだろう。


堀内さんには、あの伝説の編集者・伊達得夫の出版社・書肆ユリイカから刊行された『紫の時間』(書肆ユリイカ、昭和29年)、『不思議な時間』(書肆ユリイカ、昭和31年)や『村のアルバム』 (的場書房、昭和32年)等の詩集がある。

堀内幸枝『不思議な時計』(書肆ユリイカ、昭和31年)


平成21年に沖積舎から刊行された『堀内幸枝全詩集』編集のお手伝いをしたときに、息子達が千葉のおばあちゃんと呼んで親しくさせていただいていたのが、あの詩集の堀内さんだということを初めて知り、「水戸黄門」の助さんが印籠を見せる場面のような衝撃をうけた。
『堀内幸枝全詩集』には、
『紫の時間』(昭29・ユリイカ
『不思議な時間』(昭31・ユリイカ
『村のアルバム』(昭32・的場書房)
『夕焼けが落ちてこようと』(昭39・昭森社
『夢の人に』(昭50・無限社)
『随筆 市之蔵村』(昭60・文京書房)
『村のたんぽぽ』(平3・三茶書房)
『九月の日差し』(平9・思潮社
全七冊の詩集と一冊の随筆集が収められている。

『堀内幸枝全詩集』(沖積舎、平成21年)


93歳になる堀内さんは、今もお元気で付添の方と毎日のように和服姿で散歩をしているのを見かける。名誉会員おめでとうございます。