2008-06-18から1日間の記事一覧

さらにもう1冊、『修養全集 日本の誇り』(大日本雄弁会、昭和4年)。四六判背革上製本、函入り、総ページ数806Pという大部の本だ。魅力はその厚みではなく、たくさんの挿絵が挿入されており、24名の挿絵画家達が、腕を競っていることだ。

挿絵:飛田周山 挿絵:尾竹国観 挿絵は書き下ろしではなく、雑誌に一度掲載したものを再利用していると思われるが、嶺田弘、中沢弘光、斉藤五百枝、井川洗崖、小寺謙吉、吉邨二郎、樺島勝一、尾竹国観などなど、カットといえどもそうそうたるメンバーが描い…

最近は古書市でもあまり見かけなくなった、戦後まもなく発行された仙花紙を使った本だ。装画:山口将吉郎(1896. 3.30[明治29)〜1972. 9.12[昭和47])、白井喬二『源平盛衰記』(大日書房、昭和25年)3巻。状態はあまり良くないがやはり200円ということで購入してしまった。翌日曜日にはすべて100円均一セールになったらしい。

ジャケット=山口将吉郎:装画「平基盛」、白井喬二『源平盛衰記 清盛の巻』(大日書房、昭和25年)、将吉郎54歳の時の作品。『少年倶楽部』から高畠華宵が去ってしまい、その後釜として将吉郎など多くの画家が迎えられ、将吉郎はこの時の『神州天馬侠』(講…