除籍本の絵本を楽しむ

毎度、除籍本の話で申し訳ありません。今回もこんなすてきな本をいただいてきてしまいました。H.A.レイ『さあ たべようね』(文化出版局、1970年)。動物園の飼育係が餌をやる10場面がただ続いているだけで、上の繪のマン中を開くと下の絵のような動物に餌をやる場面が現れる仕掛け絵本だ。1日でこんなに沢山の餌をやるシーンを見られるはずがない!などと大人の批判をしながらも、動物が変わるだけでも結構楽しい。最後は❸のようにジムとサリーが動物園出口のアイスクリーム屋さんに飛びつき食べ物にありつくという落もある。

❶H.A.レイ『さあ たべようね』(文化出版局、1970年)


❷H.A.レイ『さあ たべようね』(文化出版局、1970年)



❸H.A.レイ『さあ たべようね』(文化出版局、1970年)


この本、イングリット、ディーター・シューベルト『もうひとり のれるよ』(星の環会、2004年)も図書館からいただいてきた除籍本。除籍本に出会わなかったら一生こんなに沢山の絵本を読むことはなかったかも。ストーリーは単純で、ビーバーがいかだを造ってうさぎやクマなどが次々に乗り込み、最後に蝶々がとまると沈没してしまうというもの。持ち帰るほどに魅了されたのは登場する動物達が楽しそうに遊んでいる気持まで伝わってくるような生き生きとした絵の素晴らしさだ。

イングリット、ディーター・シューベルト『もうひとり のれるよ』(星の環会、2004年