2011-08-31から1日間の記事一覧

髷物と呼ばれる時代小説の挿絵を描く画家が少なくなってきたのか、新装版では残念ながら表紙からも装画が消えてしまった。やはり時代小説の表紙は装画で飾っていただきたい。装画の魅力をぜひ見直して欲しい、そんな願いを込めて、本日購入したばかりの成瀬数富が描く4人目の「木枯し紋次郎」を紹介しよう。

成瀬数富:画、笹沢佐保『木枯し紋次郎 上州新田郡三日月村』(「時代小説文庫」富士見書房、昭和58年5月) 成瀬数富:画、笹沢佐保『木枯し紋次郎 赦免花は散った』(「時代小説文庫」富士見書房、昭和56年7月) 成瀬数富:画、笹沢佐保『木枯し紋次郎 六地…

はてなさん、記事の間に広告をいれるのは止めて欲しい。興ざめだ!

股旅物の挿絵では岩田専太郎にも引けを取らない堂昌一の装画もいいのでぜひご覧頂きたい。

紋次郎は上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれ、生まれてすぐに間引きされそうになる所を姉おみつの機転に助けられる。「間引かれ損ない」として薄幸な子供時代を過ごした紋次郎は、10歳の時に家を捨てて渡世人となる。 堂昌一は「七歳の時、父は他界した…