装丁探検106(恩地孝四郎装丁『日本の憂愁』)

shinju-oonuki2006-05-09


恩地孝四郎『日本の憂愁』(龍星社、昭和30年10月30日初版)四六判函入り上製本は、昭和30年6月3日に恩地が無くなった日から約5ヶ月後に刊行された追悼画文集である。表紙(表)手摺木版「幸福への思慕」、表紙(ウラ)手摺木版「形象」、口絵1「形象」、口絵2オフセット色刷「抒情」など、恩地の手摺り木版画が表紙や口絵に使われた贅沢な本。古書価1万円程から購入でき恩地の作風を愛で、かつ贅沢な満足感を得られるもっとも手軽に購入できる本ではないだろうか。