東郷青児の戦後の装丁本を入手

東郷青児の装丁本は戦前のものが好きだが……

東郷青児装丁の「詩学」をたくさん入手しましたので、そのうち2冊を紹介します。
・「詩学」(岩谷書店、昭和24年1月)
・「詩学」(岩谷書店、昭和24年10月)



戦後の東郷青児の装丁本はあまり好きではないが、「詩学」はなかなかだと思う。実は、いいと思っているのは表紙ではなく表4(裏表紙)の方だ。




なかなかでしょ。



●吉祥寺、古書・百年での講演会迫る!あせるぅっ!!


講演会が今週3日(金曜日)に迫ってきたが、自宅は改装中で隣で寝泊まりしている始末だし、事務所は本業で大忙し。5時からはというと、「図書設計」の編集、家に帰ると片隅にまとまられた家具のすき間で「判例タイムズ」のためのオブジェ作り、さらに「現代詩大辞典」の表紙用に現代絵画風のデザイン画を描いている。そんなこんなで睡眠時間もままならない。そんな中での講演資料作りです。


8人衆のうち、杉浦非水、斎藤昌三、木下杢太郎、柳瀬正夢村山知義の話がまとまってきた。
2時間だと2〜3人の話を話すだけで、時間になってしまうのではないかと思う。

佐野繁次郎の話もまとめたが、公演項目にはなかった。ちょんぼ。


●橋口五葉は『虞美人草』などの話かな。
●杉浦非水は、
・「みだれ髪カルタ」(明治34年25才で描く、37年「明星」口絵)
・「書籍装丁表紙図案展覧会」(明治45年、於:日比谷図書館
・妻・翠子の著書「短歌至上主義」『朝の呼吸』『創作愛しき歌人の群』などの装幀
恩地孝四郎は前衛美術との関連と夢二への憧れなど
竹久夢二は弟子・恩地孝四郎への対抗意識

●木下杢太郎は絵師(伊上凡骨)、彫師、摺師殿協力
村山知義は前衛美術運動との関連の装丁、『望郷』など
柳瀬正夢はプロレタリア以前の前衛美術殿関連の装丁
斎藤昌三は番傘、ミニ虫、筍の皮、まゆ床紙、紙型を使った装丁

などの話をしようと思っています。50冊ほど実物を持っていきますので、手に取ってごらんください。

☆「私の好きな装丁家8人衆」講演会
日時……2007年8月3日(金)20:00〜22:00
チケット代(1ドリンク付)……800円、
定員……45名。
予約のお申し込みは
hyakunen@ja2.so-net.ne.jp
tel/fax 0422-27-6885
「百年」180-0004東京都武蔵野市吉祥寺本町 2-2-10村田ビル2F (吉祥寺東急の南隣り)へどうぞ