異装本のほうが有名に

shinju-oonuki2005-12-07

 
前回紹介した斎藤昌三新富町多與里』(芋小屋山房、昭和25年、限定300部)には、昭和27年6月に限定300部(予定)で発行された怪美版と呼ばれる異装本があった。私はこの異装本を見ていないが、城一郎『発禁本曼荼羅』(河出書房新社、1993年)に写真が掲載されている。その話題の怪美版の装丁とは、「平に裸婦を大きく浮彫りにし、紐でとめたバタフライをずらすと実物そっくりの中身がのぞける仕組み。」(前掲)という色っぽさ溢れ、アイデイアも溢れた代物。写真は城一郎『発禁本曼荼羅』(河出書房新社、1993年)からの転載。