2005-12-07から1日間の記事一覧

確信犯?

孫引きとなるが奥付に添付された青園荘の詞を『発禁本曼荼羅』から転載させてもらう。「この書物はもと芋小屋山房うじの刊出したものである。この度青園荘特に乞ふて三十冊を限り怪美版と称し、旧装を改めゲテ装本中のゲテ装本として、特に定められた会員に…

知的所有権の侵害?

この怪美版が物議を醸し出しているのは、著者の断りなしに発行されたという事のようである。いわゆる知的所有権の侵害だ。ゲテ本として元本を凌ぐ人気を博した怪美版を仕掛けたのは、水曜荘主人・酒井徳男と青園荘主人・造本者でもある内藤正勝である。 内藤…

異装本のほうが有名に

前回紹介した斎藤昌三『新富町多與里』(芋小屋山房、昭和25年、限定300部)には、昭和27年6月に限定300部(予定)で発行された怪美版と呼ばれる異装本があった。私はこの異装本を見ていないが、城一郎『発禁本曼荼羅』(河出書房新社、1993年)に写真が掲載…

ゲスナー賞受賞記念、銅版画付き、オリジナル篆刻印、オリジナル栞付き、特装本『装丁探索』限定88部のうち40部を神保町・東京堂で定価販売中!